mixiユーザー(id:21258650)

2018年06月22日08:03

675 view

ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(384)

ジャパンプロレス自主興行、85年ニューウェーブ・イン・ジャパン第3戦、大阪城ホール大会(テレビ収録、観衆9,500人発表)のメインイベントは初のシングル対決となる長州と鶴田のシングル頂上決戦。

84年11月1日、後楽園ホールに新日本プロレスを退団した長州が初めて会場に姿を現した時、真っ先に向かっていったのは天龍でした。

ジャパン迎撃の矢面に立ったのは天龍でしたが、これは馬場から、「ジャンボ、長州達は天龍達に任せてお前は世界を狙え」と鶴田に助言があり、ジャパン勢に対して前面に出るようなことはなく、まさに全日本プロレスの最終兵器でした。

試合前にリングアナから「今日の試合は両者リングアウトによる決着はありません」と告げられると観客席から大きな歓声が。

ジャパンの主催なので入場とコールは鶴田が先。長州は団体の威信を賭けて試合に臨みました。

試合は体格の差が出てしまい、長州は鶴田を思うようにせめ切れず、ロングマッチに。長州はドロップキック、終盤にはジャーマン・スープレックスホールドも見せましたが鶴田はクリア。鶴田は逆エビ固めを出して明らかに時間切れ狙い。60分時間切れとなりました。

試合後、ヘトヘトになっていた長州に対し、鶴田はまだ余裕があるとばかりにテレビカメラの前でヒンズースクワットをやって見せ、怪物ぶりをいかんなく発揮しています。

この試合、大方の人が鶴田の方が強いと感じた訳で、「判定なら鶴田の勝ち」と感じたかと思われます。同時に1月のシリーズ参戦から全力で突っ走って来た長州の勢いが止まった感がありました。

セミファイナルでは天龍がジャイアント・キマラと対戦し6分1秒、リングアウト勝ち。セミ前には谷津嘉章とスーパー・ストロング・マシンが一騎討ちを行い、12分22秒に反則勝ちとなっています。

マシンがシングルマッチを行ったことで、ヒロ斉藤と高野俊二はタッグマッチで寺西勇、仲野信市組との対戦となり高野俊が新日本時代の先輩である仲野から体固めで勝利。

シリーズ第4戦は11月5日、岡山武道館(観衆2,700人発表)。新日本プロレスではテレビマッチの多かった岡山大会は大塚直樹前社長と懇意の瀬戸内プロ企画の主催。

メインイベントは長州、キラー・カーン、寺西勇組vs天龍、石川敬士、大熊元司組で11分38秒、長州が大熊をリキラリアットからの体固めで前日の溜飲を下げました。

同じく激闘を展開した鶴田は馬場とのタッグでキマラ、キング・コブラ組との対戦。7分35秒、Kコブラを体固めに決めて余裕の勝利。

マシン、ヒロ斉藤、高野俊二組のカルガリー・ハリケーンズは谷津、永源遙、新倉史裕組と対戦、マシンが新倉を体固め。

第4戦は11月6日、四日市市体育館(観衆2,600人発表)メインは馬場、鶴田、天龍組の全日本最強トリオがKカーン、谷津、栗栖正伸組と対戦。やはりこの中に栗栖が入るとジャパン勢に勝ち目はなく、15分49秒、鶴田が栗栖を体固め。

長州はセミで寺西と組んでキマラ、Kコブラ組と対戦、長州がKコブラを体固め。ハリケーンズはこの日は永源、保永昇男、仲野組との対戦が組まれ、マシンが仲野を体固め。

シリーズ最終戦は11月7日、長野市民体育館(観衆3,200人発表)。メインにはマシン、H斉藤、高野俊のハリケーンズが登場し長州、小林邦昭、保永組と対戦、13分31秒、ジャパン軍の反則勝ち。このシリーズのハリケーンズと全日本プロレス勢との絡みはなし。

セミは馬場、天龍組vsキマラ、Kコブラ組で天龍がコブラを首固め。セミ前はKカーン、谷津組vs鶴田、大熊組でカーンが大熊を体固め。

以前にも書きましたが、ジャパンの自主興行シリーズは全日本プロレス、外国人選手に加え、今回はカルガリー・ハリケーンズも参戦しており、メンバーの充実ぶりは新日本プロレスを遥かに上回っていましたが、全日本プロレスとジャパンプロレスのブランド力の違い。特に地方大会ではそれが如実に現れ、第2戦の後楽園以外は満員マークはつかず。

ジャパンプロレスは85年中に開催された3シリーズでシリーズの開催からは撤退となりました。

8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年06月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

最近の日記