岸田首相は、今年の日本は明治維新、第二次世界大戦終戦に次ぐ第３の歴史的転換期と言う。僕はそこまでは考えないが、今年の日本はこれまでと異なるポイントがいくつかあるように思う。
➀既に政府発表されているように日本の防衛が大きく変わる。GDP２％を目標とした５年間で43兆円という金額もさることながら、専守防衛の概念が変わる。中国の台湾攻撃の可能性もあるがロシアのウクライナ侵攻が後押ししている。
�⊂�子化対策もある。これまで政府与党は子ども教育援助については高額所得者を排除していたが、どうやら所得制限をつけず全ての子どもを同等に扱うようだ。問題は短期的な措置でなく永久的な措置にできるかどうか。防衛費と同様、ここでも財源の問題がある。
�Ｆ�本は30年間不景気だった。僕の見るところ象徴的だったのは1997年。この年、山一證券と北海道拓殖銀行が倒産した。バブル崩壊である。その後、物価は上がらず給料も上がらずが続いた。今の30代以下の人たちは物心ついたときから日本の景気の良い状態を経験していない。これがロシアのウクライナ侵攻もあり世界的なインフレで変わろうとしている。欧米ほどではないが昨年から日本の諸物価はかなり上がってきている。ようやく大企業も社員の給料アップに乗り出そうとしている。この動きが中小企業まで広がるかどうか。
上記３点は今国会で議論される。だが、首相はそれぞれの政策について具体的な話はほとんどしない。ここが問題。残された時間はそんなにない。上手に説明すれば、そんなに反対派の抵抗もなく進められそうな気もするのだが。
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