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2022年08月24日17:22

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☆洋ちゃんの読観聴 No. 1557

☆洋ちゃんの読観聴 No. 1557       

山本功次 「大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 
ステイホームは江戸で」

東京に住む元OLの優佳は、祖母から継いだ家を
タイムトンネルとして江戸との間を行き来する。
江戸では、おゆうの名前で目明しをし、恋人の
同心・伝三郎の犯罪捜査を助けている。
友人のラボの専門家の力を借りて、江戸には
ないDNAや指紋鑑定を駆使して犯人を見つける。
この一風変わった設定の文庫本書下ろしシリーズも
8作目となった。

今回は、江戸屈指の資産家である材木問屋の
跡取をめぐる騒動である。材木屋の主人は一代で
名を成した資産家だが、後妻との間に子供がいない。
誰が財産を継承するか? 妻の姉とその夫、
先妻の弟とその妻、従兄弟の子、大番頭などが
虎視眈々と狙っているようだ。

その一方で、最近不思議な事件が多発している。
2歳くらいの男の子が誘拐され、それがなぜか
2日後には返される。これは誰が、どういう
目的でしているのか? 

そして材木屋の妻の姉が殺害されるという
事件が起こった。これは財産相続に絡む話
なのか? やがて子ども誘拐事件との関係が
分かってくる・・・。

今日の科学捜査ではすぐに犯人が分かってくる
のだが、そこまでの証拠品採取がなかなか
大変。そして科学捜査で分かったことをそのまま
江戸の捜査関係者に伝えることはできない
もどかしさ。この辺りが本シリーズの読みどころ
となっている。加えて、心は通じ合っているものの
本当の男女関係にはなっていない伝三郎とおゆうの
関係の進展ぶり(膠着ぶり)も面白い。

いつの日か、おゆうは自分の正体を伝三郎に
明かすのだろうか? そして実は伝三郎にも
おゆうに伝えていない秘密がある・・・。


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