このあいだテレビのニュースを見ていたら、
東京都の発表だと思うが、耐震性に問題が
あるビルがかなりあるという。その危険度ハイ
レベルには、新宿の紀伊国屋本店、渋谷の
109、新橋のニュー新橋ビルなど、有名なビルも
含まれている。
ビルのオーナーが1社だと話は簡単かもしれないが、
ニュー新橋ビルの場合は、店舗は賃貸でなく
分譲らしい。なのでオーナー約300人の(確か
法的には)8割が同意しないと建て替えができない。
サラリーマンの“聖地”とも言える飲食店が多いビル
だが、果たして建て替えされるだろうか?
それなりにはやってはいるが、建て替えとなると、
かなりの費用がかさむ。
大きなビルでなくても、飲み屋が連なる横丁は
都内にかなりある。建物の構造や材質、細い道幅
など改善すべき点は多い。
一方で、建て替えはいいけど昔の風情がなくなる
と心配する人も少なくない。ほんとうにそうだろうか?
自分が生きている間は変わってほしくないという
わがままではないか? 昭和の前半以前に生まれた
人たちは、既にほとんど亡くなっている。
風情と言っても、歌舞伎座のようにある程度昔の
風情を残すデザインもある。むしろ、問題は店主
たちだろう。いつまでも生きているわけではない。
仮に後継者がいても同じ雰囲気を出せるかどうか?
また、出しても客が代代わりして求めるものが
変わってしまっていないか?
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