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2017年03月29日22:18

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ジャンボ鶴田怪物伝説(368)

83年世界最強タッグ決定リーグ戦終盤戦最大の山場は12月10日、愛知県体育館大会。

この日は土曜日で午後7時30分より特番「土曜トップスペシャル」で90分枠の生中継。集客ではいつも苦労させられている全日本の愛知県体育館には9800人(超満員発表)の観衆が集まりました。

ハーリー・レイスvs馬場のNWA世界ヘビー級選手権試合(79年10月31日)の時でも4100人発表しか入らなかった全日本が豪華メンバーを投入し巻き返しに出ました。

愛知県体育館を筆頭大会場とする愛知、岐阜、三重の東海3県は辣腕プロモーター、富野徹三氏が代表を勤める新日本プロレスを代表する協力プロモーション、共同企画(愛知県半田市)があり新日本の興行人気の高さは有名でした。

この為多少カードが悪くても新日本プロレスの愛知県体育館は毎回満員、超満員の観客を動員しており、この83年6月1日のIWGPでは猪木、前田明(日明)組vsハルク・ホーガン、ビッグジョン・スタッド組、キラー・カーンvsアンドレ・ザ・ジャイアントの公式戦で15000人を発表していました。

大相撲でも8000人が上限の愛知県体育館ではさすがに水増しもいいところでしたが、それが許される勢いを持っていました。

全日本の9800人もおそらく水増しかと思いますが満員だったことは確かかと推測致します。

さて、この日の特番ですが過去はいずれも録画中継であり、全日本プロレスの生中継となると、ゴールデンタイム撤退前の79年3月31日、三条市厚生福祉会館以来(第7回チャンピオン・カーニバル公式戦、馬場vsディック・スレーター、鶴田vsキラー・トーア・カマタ、アブドーラ・ザ・ブッチャーvsドスカラス等を放送)実に4年8か月ぶりのことでした。

テレビ朝日のワールドプロレスリングが生中継で連続ドラマのような多彩なストーリー展開を見せて毎週視聴率20%前後(タイガーマスクによるものが大きかった)を弾き出していたのを考えれば、スポットとは言え、生中継は大きな魅力でした。

そのことは日本テレビの元運動部長で、日本プロレス中継にプロデューサーとして関わっていた松根光雄社長であれば熟知していたはずで、念願の生中継と言えました。

メインイベントは公式戦、馬場、ドリー・ファンク・ジュニア組vsスタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディ組。

試合は荒れた展開となり、コーナーに控えていたブロディがチェーンを持ち出してドリーの身体を縛り上げて動けなくしておいてから馬場をブロディが羽交い絞め。

そこへハンセンがウエスタン・ラリアットを打ちにいきましたが馬場が身を屈めて交わしラリアットはレフェリーのジョー樋口を直撃、6分25秒、ハンセン、ブロディ組が手痛い反則負けとなりました。

馬場、ドリー組は貴重な2点を追加、失点1で11点と優勝の可能性が出て来ました。

ハンセン、ブロディ組は初の取りこぼしで失点2の8点。

メインの試合が早く終わったので生中継の放送時間が余ってしまい、一旦、控室に引き上げようとした両チームが戻って来てまた乱闘を始めた、というエピソードがありました。

鶴田はこの日より特別参加のNWA世界ヘビー級王者、リック・フレアーとセミファイナルでシングルマッチで対戦。30分ではもの足りず時間切れ引き分け。

同じくこの日より特別参加の東洋の神秘、ザ・グレート・カブキはバリー・ウインダムと対戦。

トラースキックでウインダムをダウンさせるとセカンドロープからの正拳突きでフォール勝ち。初来日で期待されたウインダムは終盤にはもはやジョバーの扱いでファンを失望させてしまいました。

テレビ生中継のオープニングはミル・マスカラス、ドスカラス組のマスカラス・ブラザーズが登場、公式戦で阿修羅・原、マイティ井上組と対戦。

マスカラスがダイビング・ボディアタックから原をフォールしてようやく2勝目の4点を揚げました。

原、M井上組はザ・モンゴリアン、鶴見五郎組に勝った2点だけでリーグ戦全日程を終了しています。
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