２週間ほど前に「ウクライナ侵攻で思うこと」と
題して書いた。その出だし部分は次の通りだ。
「ロシアがウクライナ侵攻を続けている。
いろいろな制約がある中で欧米NATOは
ロシアに制裁をかけているし、日本も
追従している。
政府のみならず民間企業もロシアとのビジネスを
止めたりロシアからの撤退などを発表している。
そして、一般市民も寄付をしたり、反ロシアを
鮮明にした活動も見られる。
僕は、日本でのこのようなウクライナ支援の
動きに驚いている。こんなこと今まであったっけ？
シリアでもアフガニスタンでも、日本や日本人は
民主勢力というか市民へのサポートなど、ごく
一部のNGOなどを別にすればしてこなかった。
それが今回はどうだ。」
前回は、この後難民受け入れの話で終えた。
今回は異なる話だ。
紹介した前回の文章の３つ目のパラグラフに
ついてだ。なぜ日本は、日本人はシリアや
アフガニスタン、ミャンマーにおける
独裁者や専制主義者による市民虐殺に
目を向けてこなかったのに、今回のロシアの
ウクライナ侵攻に対して積極的なＮＯの
反応を示し、サポートまでするのか、という
点である。
「これは内戦でなく戦争だから」という人も
いる。「相手の兵士だけでなく一般市民も
殺しているから」という人もいる。でも、
僕は納得いかない。
国と国の戦争であろうが、国内の戦争
（すなわち内戦）であろうが、専制主義ｖｓ
民主主義という構図ではないのか？
この図式に日本政府も日本人も無頓着すぎた
のではないか。
何も発展途上国だけの話ではない。民主主義の
「本山」であるはずの米国でもトランプという
非民主主義の専制者を我々は見てきたのだ。
ヨーロッパでも各国でそのような勢力はかなり
いる。
自分たち自身の国も含め、そうした社会の
趨勢をしっかりと見ていなければならないと
思う。
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