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2019年09月04日14:54

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本「平安あや解き草紙」 小田 菜摘

「平安あや解き草紙 ~その姫、後宮にて天職を知る~ 」
続きが出たのでそれを読む前に再読。
初読の時よりゆっくり読んだので、色々考えた。
このお姫様は30過ぎまでずっと家の中で守られて暮らしていたんだなあ。入内が壊れてからは人の訪れも少なくて、ひっそりと。
だけどそうこうするうちにしっかり主婦の立場でさい配をふるってきた。
名ばかりの尚侍ではなく、部下に指示して仕事ができるのはこの時の経験からだろう。
そう、帝の求めに応じないのなら仕事をしなくちゃね。後宮の仕組みなどが自然に分かって面白かった。


「平安あや解き草紙 ~その後宮、百花繚乱にて~ 」
続きは出るんだろうかとちょっと心配していたので出版されて嬉しい。
今度のお仕事女性は「御匣殿」。
尚侍と同じく、仕事をする人もいれば、名目だけで帝のおそばに侍る人もいる微妙な職。誰もが名目だけだろうと思い、本人も不本意ながらそう思っていた。
だったら仕事したら?とけしかけたのは伊子。
この宮廷は、帝の元に送り込まれた姫たちが、次々有能なお仕事女性になっていく予感がする。


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