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2018年01月13日18:04

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映画「3月のライオン」

アニメがNHKで放映中の「3月のライオン」。
ネットカフェで原作のマンガも途中まで読みました。

昨年、映画化もされ、しかも「前編」「後編」と2作も制作されています。
見に行こうかと思いつつ見逃していたので、先般、DVDレンタルしてきました。

交通事故で両親と妹を失った9歳の桐山零が、父の友人である棋士の幸田に引き取られ、やがて中学生でプロ棋士となり、将棋を生きるすべと定めて、さまざまな棋士たちと対戦を重ねつつ成長していく物語。

アニメーションは、ほぼ原作通りに、主人公・桐山零の独白も忠実に再現していますが、映画ではかなりエピソードは割愛。前編、後編あわせて5時間近くあるのですが、さすがに原作のボリュームを全部詰め込むのは無理でしょう。

またアニメは、原作に出てくる「ギャグマンガモード」もそのとおりに進行していきますが、映画ではひたすらシリアスモード。そのために、かなり重苦しい感じにはなっています。

キャストは桐山零=神木隆之介、幸田香子=有村架純、幸田柾近=豊川悦司、二海堂晴信=染谷将太、島田開=佐々木蔵之介、後藤正宗=伊藤英明、林田先生=高橋一生など。

みなけっこう原作のイメージに近いですが、中でも島田八段役の佐々木蔵之介は髪型といい、胃痛に顔をゆがめる表情といい、原作のキャラそのもの!
わ! 島田八段そっくりやん! と思いつつ見てました。
二海堂役の染谷将太は特殊メイクなんでしょうか? あの太めの顔や体型も原作どおりでした。

香子の不倫相手の後藤は、もっとゲスい感じの男がいいよなー、たとえば伊勢谷友介みたいな(こないだ見たTBSのドラマ「監獄のお姫さま」のゲス男役が記憶に新しいが)、と思いながら見てましたが、なんと伊勢谷友介は、川本家の三姉妹の、女を作って家を出て行った父親役で後編のほうに出てくるので、おお、こっちのほうがハマり役か、と。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの高橋一生が、林田先生役で出ていたとは知りませんでした。
いい加減なようで、実は教え子をよく見ている教師の感じをよく演じています。

天才的な名人・宗谷冬司役は加瀬亮。
宗谷名人のモデルは、おそらくは羽生善治名人だと思うのですが、実際の羽生名人が、インタビューなどでも快活な印象があるのとは違い、原作では「神」の領域にまで達したかのような、どうにも近づきがたい、寡黙な人物として描かれています。

原作マンガでも描かれている、零が暮らす月島周辺は一昨年上京の折、「聖地巡礼」とばかりにうろうろと歩き回りましたが、映画でも隅田川のほとりの水辺の風景、東京スカイツリーを遠景にした中央大橋などでロケされ、なんだかほっとさせられます(この近くにかつて勤務していたので懐かしさもあります)。

孤独で他人をなかなか寄せ付けない、桐山のキャラは、たしかに神木隆之介が演じるとしっくりきます。
有村架純がこの映画に出ると聞いた時は、川本家の長女・あかりの役かと思ったのですが、零以上に屈折している、香子(きょうこ・もちろん、香車から取られた名前)と聞いてちょっと意外でした。「ひよっこ」のような明るく前向きないい子のイメージが大きいですが、こういう性格がきつくてわがままな役も、彼女にはいいかもしれません。

将棋の名人戦などは、日本各地の景勝地や温泉地のホテルや旅館で開催されることがあります。
映画でも地方を舞台にした将棋の対戦が登場し、そういう名所の風景も美しく撮れています。

映画では、ついに零が宗谷名人と対戦する・・・というところで終わります。
原作ではその続きはどうなのでしょう。
今度またネットカフェに行ったら、読みふけりたいです。
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