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2016年09月18日16:11

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猪木とビンス(362)

新日本プロレス勢は北海道へ移動、84年7月13日は帯広市総合体育館でのテレビ生中継。

メインイベントはヘビー、ジュニア混成の6人タッグマッチ、猪木、藤波、ザ・コブラ組vsデビッド・シュルツ、ダイナマイト・キッド、デービーボーイ・スミス組はフェンスアウトによりコブラがスミスに反則勝ち。

この試合で猪木がスミスに見せた延髄斬りは打点も高く、コンディションを上げて来ていると実感させられました。

セミファイナルでは、長州、谷津組の維新軍とバッドニュース・アレン、マイク・デービス組で長州がリキラリアットからバックドロップで軽量のデービスを体固め。

小林邦昭はカネックと両者リングアウトとなっています。

7月20日、札幌中島体育センターでのテレビ生中継は7000人(超満員)発表の観客を動員しました。

この日はWWFの2大タイトルマッチ。まずはセミ前に行われたのがキッドにスミスが挑戦したジュニア・ヘビー級選手権試合。

当初はシリーズ前にUWFに移籍した高田伸彦がキッドに挑戦する予定でしたが高田の離脱でスミスが挑戦、従兄弟対決となりました。

結局、前回の2月3日、札幌中島での興行とセミとセミ前は同一カードとなった訳です。

観客席の遠目から見ると風貌がよく似ている両者でしたが、(体格はスミスの方が上)キッドは黄色のトランクスにオレンジのロングタイツ、スミスは青のロングタイツとコスチュームの色を分けていました。

試合はスミスが得意のリフトアップ・スラムで先制、キッドも高速低空ブレーンバスターで反撃。

若さとパワーで優るスミスは逆エビ固め、吊り天井と押し気味に進め、ブレーンバスター、バックドロップと畳み掛け。

スミスの攻め疲れ待っていたキッドはサイド・スープレックス、バックドロップ、延髄斬りで反撃。スミスが勝負を賭けて放ったラリアットは相討ちとなり両者ダウン。

先に起き上がったキッドがコーナーポスト最上段からのダイビング・ヘッドバットをズバリと決めて15分52秒、体固めで勝利。王座初防衛を果たしています。

身内対決、パートナー対決にありがちな仲良し試合にはならず、ダレることのないいい試合でした。

セミは藤波vs長州のインターナショナル・ヘビー級選手権試合。5か月半前の同所での対戦は試合開始前に起きた藤原喜明による入場時の長州襲撃で額から長州が大流血、前代未聞の試合不成立となっていますが、藤原はもう新日本にはおらず、僅か5か月半前ながら随分昔の出来事のように感じられました。

試合序盤はグラウンドでの攻防、藤波はコーナーで張り手、チョップの連打。長州もサソリ固めからリキラリアット。これは藤波が場外に逃れ呼吸を整えます。

長州のバックに回った藤波はフルネルソン。ドラゴン・スープレックス狙いか?嫌がる長州、すかさず藤波はバックを取ってジャーマン・スープレックスホールド。これをカウント2でキックアウトした長州はカウンターの膝蹴りからサソリ固め。

しかしこの時次のメインイベント出場の猪木が試合コスチュームのまま首に赤いタオルをかけたままリングに近づいて来て場外フェンスのところまでやって来ました。

長州は猪木に気を取られてしまい、サソリをほどいて猪木のいる方向へ行き何やらクレーム、おそらく「返れ!」と言っているのでしょう。

そこをついた藤波が長州のバックに回りバックドロップ一発。不意を突かれた長州はフォール負け。15分8秒体固めで藤波が4度目の防衛に成功しています。

ピンフォール決着ながら、またもスッキリしない結末となりました。長州は猪木に対して怒りをぶちまけました。

結局、この試合が長州離脱前の最後の藤波とのシングル戦であり、名勝負数え唄は事実上ここでピリオドを打ったと思います。

メインは猪木、木村健吾組vsシュルツ、アレン組で木村健がシュルツに反則勝ちとなっています。
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