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2015年12月28日22:36

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ジャンボ鶴田怪物伝説(215)

82年グランド・チャンピオン・シリーズ第4戦は4月19日、広島県立体育館大会。メインイベントで鶴田の持つUNヘビー級王座にハーリー・レイスが挑戦。

前年6月21日、ジョージア州アトランタでダスティ・ローデスに敗れNWA世界ヘビー級王座から転落したレイスは充電期間にあり、10月と11月にも全日本に来ていますがタイトル戦線には絡まず。

レイスがターゲットまずとしたのは馬場のPWFではなく鶴田のUNでしたがこれは単にスタン・ハンセンが一緒に来日していたからでしょう。

レイスは日本プロレス時代の72年3月13日、仙台・宮城県スポーツセンターで坂口征二が保持していたUN王座に挑戦し2-1で敗れて以来、実に10年ぶりの同王座への挑戦となりました。

試合は60分1本勝負。鶴田のボディスラムを空中でもがいて押し潰そうとしたレイスでしたが勢い余って両者場外に転落、23分43秒、両者リングアウトの引き分けとなり鶴田が9度目の防衛に成功、決着はシリーズ最終戦の4月22日、東京体育館大会に持ち越しとなりました。

セミファイナルでは馬場、ドリー・ファンク・ジュニア組vsブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組の対戦となり、このシリーズ、ブロディのマネージャーとなったバック・ロブレイが乱入して馬場、ドリー組の反則勝ち。

ハンセンは天龍との初シングル戦となりましたがまだこの時は天龍はハンセンの敵ではなく、3分27秒、ラリアット1発からの片エビ固めでハンセンが圧勝しています。

第5戦は4月20日、愛知県体育館でのテレビ収録。メインイベントでついにハンセン、ブロディの超獣コンビが馬場、鶴田組のインターナショナル・タッグ王座に挑戦。新日本プロレスの興行人気が高い愛知県体育館は全日本は4000人前後の観客発表が多いですが、この日は超獣コンビのベルト挑戦とあって7200人(満員)発表。

馬場、鶴田の師弟コンビにとっては紛れもない最強の挑戦者チームでした。

1本目は鶴田が捕まり、ブロディが鶴田を対角線にいたハンセンめがけて振るとラリアット一閃、ダウンした鶴田に試合の権利のあるブロディがエルボー・ドロップを決めて7分38秒ブロディが鶴田を体固め。

2本目はリング下にいたマネージャーのロブレイがチェーンを投げ入れ、ハンセンとブロディが2人がかりでチェーンを使ったクローズラインを馬場に見舞い4分5秒に日本組が反則勝ち。

決勝の3本目は3分8秒、両チームリングアウトとなり1-1の引き分けで辛うじて馬場、鶴田組が13度目の防衛に成功しています。

セミではドリーとテリーのザ・ファンクスがレイス、テッド・デビアス組と対戦。足4の字固め狙いに来たデビアスをテリーが首固め。

天龍はスヌーカとの注目のシングルマッチ。こちらはスヌーカが首固めで天龍にフォール勝ちしています。

第6戦は4月21日、大阪府立体育会館でのテレビ収録。ハンセン全日移籍後初大阪とあってこの日は観客は8300人(超満員)発表。

メインはドリーのインターナショナル・ヘビー級王座にブロディが挑戦。

過去、両者のインター王座を賭けての対戦成績は共に1勝1敗でいずれも反則による決着。

試合はドリーが首固めをブロディに決めましたがレフェリーがダウンしカウントが入らず。

ブロディはドリーのバックドロップをコーナーを蹴って自爆させるとすかさず押さえ込んでカウント3。15分15秒、ブロディが体固めで勝利し王座獲得。

初代のルー・テーズから数えて第13代王者となりました。

セミファイナルでは馬場、鶴田組vsハンセン、レイス組という注目のカードが実現。これは翌日の東京体育館でPWF王座を賭けて対戦する馬場とハンセン、同じくUN王座を賭けて対戦する鶴田とレイスのダブル前哨戦となりました。

ハンセンが馬場にラリアット、ダウンしながらも馬場は場外にエスケープ、鶴田とレイスも場外へ降りて乱闘となり両チームリングアウトとなっています。

テリーは天龍と組んでスヌーカ、ロブレイ組と対戦、テリーがロブレイをスピニング・トーホールドで破っています。
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