mixiユーザー(id:60260068)

日記一覧

昔むかし、テレビの中にメルモという<アッチョンブリケ!>なピノコに似た女の子が住んでいました赤と青のキャンディを持ち歩いていて赤を飲むと成長して<エッチ!>とか、青を飲むと<オギャー!>とか、不思議なメルモちゃんな訳ですが赤と青を幾つも組合

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『時の花』〜或返詩
2013年11月07日11:06

愛の言葉は種のようで 食べられない、と天袋に投げ入れた少年 時を隔てた小さな箱で雨もりに悩むころ 忘れていた、遠い時の種が芽をふく 愛を包んだあのひとはもう居ない 引き戸を開けて顔をだす面影 体に優しく根をはっていく言葉たちに 思い出の白い花がひ

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命に無限はなく有限に支配されているということは分かっているが1+1=3になる訳もなく 1+1+(1)=3になる筈で(1)は0から生まれる訳もなく(1)はどこかにある筈で 1=0になるとは思えない1=0.0001+0.0001+・・・・・・ であったとしても

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寒気の誘いに津軽の里は閉ざしている山の裾野をのぼる冷たい風にまぎれ襤褸をはおった詩人が佇んでいた彼は神のようであり無にも等しいひとつめの雪が空を伝って降りるのを まばたきもせず遠い目に映している白が舞う薄れた瞳の中で 小さな村はさらに小さく

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雀の囀ずりと陽の光が爽やかで、私は目を擦りながら出勤なの。おはよう、と毎朝あの人は私に笑顔を呉れるのだけど、何故?なの。私は首を傾げて、前日より湿度の高い交差点を抜けて、会社の硝子張りの事務所の玄関の扉の引手を引いて就業の挨拶。次の日も、ど

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泉の水に浸るあいだに得られるものは飛び込む際に顔にかかった今のしぶきと、弾けた泡からもどった数秒前の過去の空、取り込もうとする異物に対する肉体の抵抗日常を切断して作り出すエネルギーが打ち合わせもなく保守の熱にたぎりだす岸辺に寝そべる私の姿が

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電脳化された私たちが毎朝目にするキレイに並んだ列にまぎれ今では珍しい"YOPPARAI"がいた 誰もが下を向きphoneを扱う中で ただ一人、朝焼けの空を見ている「まぁだ、空は色づくんやなぁ」彼が鼻唄に小おどりをすると前の青年はすこし振りかえりまた向き直っ

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『空のうつくしさ』
2013年11月03日12:10

雨は空のよごれをつかまえていっしょに地面へ体当たりをしたきれいになった空は青く澄んだ目をしてほほえんだ過ぎ去った未来のボクたちは 守られるべき者であっただろうか

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嗚呼、我が愛しき人よ!ソナタの甘美な調べに酔いしれる我が涙の雫、行方知れずの霧の中 深き、ふかき淵となり暗き、くらき水の底 我が愛しき胸の膨らみを我が切なくえぐれし胸へ 何故ソナタは我をして何故ソナタは焦がれさせしむるや イッヒ、リーベ、ディッ

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『茶碗』〜リレー詩より
2013年11月02日20:00

靴に原始少年リュウのキャラクター Tシャツには仮面ライダーがバイクでジャンプ! ひざ小僧をかさぶたで飾り 夕飯時には手を広げ 「ウィーーン」と声をあげて家に走る 「ただいまー」と元気よく 食卓につくと、また立ち上がり 台所で手を洗う 濡れた手はシャ

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『あなたのそばで』
2013年11月02日01:56

ね顔はやすらかにね息はすこやかにまくらの橋が星空にとどいてしっとりかかる綿ぶとんは月かげにふんわり灯るしずかに、しずかに、虫のこえ涼しげにふく風が 竹林にふれてわたしのゆりかごもゆらり、ゆらり

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