夢の中を走り回って 山道や田んぼを通り過ぎたらすっかり陽は沈んでしまって松の木の根元に転がると目が覚めて伸びをする 起き上がり走り出すと 山道や田んぼを抜けて 陽が沈む松の根元、根っこがあると伸び出して立ち上がる松が走り出すと山道や田んぼが沈ん
肌を切り裂く冬の風が 剥き出しの骨に容赦なく吹き付ける 時代に増えてゆく眼下の煌めきと 太古より降り注ぐ天上の耀き その両の光すべてを体に浴びて 槍をまっすぐ天へと突き上げる 花が山肌に渦をなし 続く雨に命は色濃く 照りつける日射しに木々は凪ぎ や
目の前に立つ500ミリリットルのペットボトルが私はカラですと言いながらそっぽを向く。その視線の先の2リットルのお茶は、 どうぞ、どうぞ、と、愛嬌をふりまいている。残り少ないカルピスのペットボトルは、高いところから見下ろしながら、私じゃ力になれないとタバコ