mixiユーザー(id:60260068)

2013年06月07日13:47

15 view

『朱い鐵塔』12/12/01


肌を切り裂く冬の風が
剥き出しの骨に容赦なく吹き付ける

時代に増えてゆく眼下の煌めきと
太古より降り注ぐ天上の耀き
その両の光すべてを体に浴びて
槍をまっすぐ天へと突き上げる

花が山肌に渦をなし

続く雨に命は色濃く

照りつける日射しに木々は凪ぎ

やがて荒風に踊る

葉の緑を捨てさせた風に

また立ち向かうほかはない


四季のうつろいを眺めながら
皿倉の山に立ち続けている


.

1 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する