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日記一覧

裸の詩
2019年01月31日22:57

美しい表現も比喩すらも捨てて一千年もの研鑽を積んだ言葉の技巧すら打ち捨ててそれら武装を解いた剥き出しの私はあなたと向き合いたいのです。恐怖も誇りも守るものすらも投げ出したただそこにある裸の私が望むことあなたに言いたいことそれはただあなたの温

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小説『久遠の貴女』
2019年01月29日01:42

 本当の寂しさを知ってる? それは一人じゃない。 誰かと一緒に居るときに感じる、あの疎外感、世界が隔たれたような感覚。  大事な友人も愛した人といるときでさえ、それは不意にやってくる。 不意に吹く風のように。 春のはじめにふく、忘れかけてい

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どうして尽くし過ぎる女は幸せになれないか知ってますか?それはね、女が好きで好きで本当に好きで愛しているからこそ。この人を支えようと思うからこそ、尽くすほどに男はそれを重荷に感じるのです。ただ普通に尽くすくらいならばそこまでではないでしょう。

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それは昔からあったものそれは私達が進む上で置き忘れたものそれはもっと良いものがあると選んだことで捨て去ったもの私達は進む。 今より先を目指し。道の上を草花を虫達を図らずも踏み潰していきながらも。私達は進歩していくのだ。それは突如として出てき

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夢見て憧れも立ち枯れども まだ進む友よどこまでいけるか そこまでたどり着けるかただただ たどたどしい足取りでもやせ我慢でも華々しく腹立たしくともただ笑いあい 泣きあい 変われないを嘆き 馴れ合いを投げ出し ただ艶やかなる君を愛で華やかなる君を経て

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詩『春を売る少女』
2019年01月14日20:16

ひりつくような辛さと凍てつくような無関心の間柄で育まれた彼女はここで一人春を売る悲しいかな その春は不完全である。けれども春を知らない少女は知らずにそれを売る。誰かがそれは違う、本当の春はこういうものと気づかせてくれるまで、きっと彼女は不完

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地平線に潜り込もうと沈み込む金魚まん丸くギョロリとした瞳と見つめ合うオレンジ色の魚体を構成する乳白色の鱗たちはよく編み込まれた編み物のように規則的に目玉を追いかけていく正確に織り込まれた長方形のヒレは微動だにせず、逆光に染められた黒は橙色に

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機械にはなりたくない?馬鹿を言うな。 機械は十分な燃料がなければ動かない。動かなくても誰も罵倒はしない。100%で動かせばすぐに壊れる。まめなメンテンスを欠かさず部品を取り揃え更新して擦り合わせなければまともに動きはしないのだ。お前とは違うのだ

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