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日記一覧

星もまだらな夜の底緑色の草の上、そこに繭があった細くて白くて淡い糸それの集合体草の上で夜風と共に揺れるそれ中身は何でしょう?中にいるのは誰でしょう?問われる声も無く繭は草の波の上でゆったりと浮かび月明かりは急かすように、でも穏やかに降り注ぐ

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韻踏詩『攻城戦』
2020年12月31日20:54

攻城戦 走る顔に紅潮、線 No  挑戦? んじゃ望む券はいだたけません 攻城戦 走る顔に紅潮、 線No 挑戦? んじゃ望む券はいただけません攻城戦 ここから始める 口攻勢攻城戦 心から やってやる 超攻勢  それじゃいただけん、頂けは望めませ

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書けば足掻け 無けりゃ走れぬのもまあ定め掻き立てる何か 書き上げれば明日何か変わるかも 少なくとも止まることはないと とどまらぬことばかり 留められぬ言葉書き親心 永遠の底 諦観もおぼろに快くそことここ 輝かしく桃色の頬だから君もあなたもyo

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君が居て 僕が居て だから呼び込む 思いのコールにゴールは無いし 内心は見当たらないだから解禁には程遠い たとえその心意思ボロボロに ボコボコに打ちのめされても産みの目覚めってのがポコポコと沸き立つ沸騰 フッと思いつけば かっと熱くなる葛藤

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詩『要らないモノ?』
2020年12月26日22:07

一体何が良いものか?わからない私はただただ吐き捨てる茹だるような暑さの中で汗と不愉快で分解した恨み言をわからない私はただ吐き捨てるもう来ないと思った彼方からの手紙多次元から来る幻の感情それらが脳髄を通りお口から溢れ落ちた変化した何かそれは影

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い草で拵えられた地。青草から色は抜け、薄黄土色に染まる平原に立ち見上げれば閉じられた大箱の天井はるか上空に。その裏面に貼り付けられた白紙東にそびえたつ大窓からの陽光を反射して光り輝く。ささくれて毛羽立つ荒地、それでもかつて吹き荒れた青臭き匂

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詩『道化師』
2020年11月25日21:40

明日は無いと決意して十年後を夢見るホラ吹きは今日も不安を抱えてよく眠るよく笑うあの子は泣くということを忘れていてだからホラ吹きはそんなあの子を泣かせてみたいだって大事なことって意外に見えない大事だから見えないように努力するだから見られてしま

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まるで跳ね上げた水溜りの泥その一滴のようにあなたの靴底へとへばりつきましょうまるで知らずに踏みつぶした小虫その腹から破れ出た体液のように驚くほどに鮮やかなその腹の内を露わにしましょうまるで祝福のように光があなたの前に降り注ぐその光は眩しくて

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身を削り心をくべて。ありったけのものを失った先に見えるがらんどうの喜び歓喜の虚無 見えず聞こえずでも確実に確信するために必要なものはただ自分だけでいい酔っ払いの戯言のように ポン中の勘ぐりのように誰かが見下して笑うのだけれど事実、笑っちまう

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詩『好きな理由』
2020年11月15日20:00

あなたには濡れた穴があるだけ僕は立ち尽くす肉をそこに埋めたいだけみんな一緒だ。 みんな同じだ。ただ肉眼では見えない君のその『在り方』だけは他の誰とも違うだから僕はあなたが大好きなんだ。

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詩『居場所』
2020年11月15日19:59

夜に帰る 壁と家具の間 潜りこむ自分だけの場所 一畳にも満たない居場所寒くても 辛くても 居場所作り暑くても 悲しくても 働く金が無ければ死ぬだけだ金が無ければ死ぬだけだ金があったら重さに蝕まれて自分を見失うけれどそれでも生きていかなきゃな

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   『万野道青年の恥件簿』「こ、こんなところに皆を集めて何するつもりなのよ、万野道君?」「ああ今から、尻軽ビッチが誰かってことを証明しようって思ってね」 ……言い方、ひどくね? いや、そりゃ確かに浮気しましたよ? だって最近忙しくて寂しか

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詩『倒木』
2020年06月09日00:57

思い焦がれて枯れ果てて人知れず朽ちてく倒木のその剥がれ落ちる表皮にも欲のヤニだけがギラギラと滲むその様を哀れと取るか愚かと思うのか手を離せず 口にも出せず ただ立ち止まる幼子のようないじましさ感傷という名の思い出に重ねて不思議に視線を落とす

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 ゴロリと横になる。 鬱屈と卑屈を薪にして怒りの種火で心に灯し火を。 怒り強ければすぐに燃え尽きる。  灰は風に舞ってすぐ消えていく。 鬱屈多すぎれば 黄泉路の道が開く 卑屈過ぎれば 人の足引きずりこむ海の底 闇の中。 ただ闇の中。 燻る炎

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詩『暗い個室』
2020年05月22日05:25

  重苦しいドアを開いて部屋に入れば、三畳のスペースしかない。 あるのはテレビと机、そしてキーボードと隙間にすっぽりと入れられて存在感すら薄っぺらいデスクトップパソコン。 合皮の床にドカリと座り込む。 上着を脱ぎ一息をつく。 そして灯りを消

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 どうも人間というものは良くも悪くも大抵のことには『慣れる』ようだ。 そしてこれもまた人間らしいが当てはまるのだが『良くも悪くも』という言葉。 題名が随分と大げさというか気取ったように書いているように思う人もいるだろうが、な〜に、もっと簡潔

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 恥の多い一夜でありました。 ベタベタとしたピンクにベタリとした赤色を混ぜたような光りの下、私は横たわっておりました。 その上には女が一人。 私の両肩の辺り、両足の外側にその四肢を差し込みながらもユラユラと私の上で風に流れるように揺れている

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詩『殺戮者の懺悔』
2020年04月24日12:59

もう動かない。 空っぽのそれ。ほんの少し前までそれは生きていた。それだけじゃない。 見渡せばあちらこちらに動くことはないそれらが横たわっている。少女。 少年。 青年。 老人。 あるいはそのどちらにも当てはまらないもの。思い出せ。 思い出せ。

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詩『花見酒』
2020年04月19日09:01

朱色の杯によく映える桃色の花船を浮かべ煌めく酒精の海 ことごとく飲み干せば溺れ溺れる 赤ら顔 いやはや果たしてここは極楽か現世(うつしよ)か?揺れる水面 千鳥足 風の吹くまま 流されてもう知らぬ構わぬそれでよし投げ出す四肢と身体でふと見上げ

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詩『頃無くして死す』
2020年04月19日02:50

アパート。マンション。 一軒家。壁で隔たれた数十メートルの中で横たわっている。読み違いした代償はあまりにも大きくて『危機はもう近い』と言った『君はもう居ない』のにさ。不思議に君が見えるよ。『大袈裟だよ』ととぼけた僕を彼岸の君は悲哀に満ちた瞳

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 ちょいちょいちょい待ち! いま助けてくれるって言った?  いやマジ助かるわ ほんとっ! マジ! マジ卍! 君って本当神だわ、マジゴッド! いやゴッドじゃなくて姫かな? 女の子だもんな やっぱ落ち込んだときはオチンコ出さないとあがらねえもん

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詩『蝿の王』
2020年04月06日04:38

あちこちにぶつかって叩かれたブリキの男 フラフラとあての無い旅の中で彼が手に入れた心は無骨でボロボロの金属の中で腐敗していく守るための鎧の中でそれはくすみグズグスと崩れ落ち、疫病のような失意と想いを食い散らかす蝿の王知っていてほしい そうな

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詩『求め人』
2020年03月30日23:00

とっぷりと夜は更けていきますとふと煩わしく思ってしまうのです。照明もテレビの音、りんとなく虫の声うるさくてうざったくて不必要に思え、そして何か責められているような気がするその全てを消して、私は部屋の真ん中に…いいえそんな恐ろしいことはできま

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詩『桃のスムージー』
2020年03月30日22:08

テラテラと甘く優しい果汁に包まれてキンキンに冷えて固まった氷カラカラと放り込むトロトロとした果肉、溢れた瑞々しく乾いた身体を濡らして意識を潤す砕いて咀嚼 飲み込めばつるりと入り お腹の中ドロドロに溶けて混ざり合いやがて僕の一部となる今日は少

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詩『勤労』
2020年03月29日21:47

月が登る夜にやってきて火の中を潜り抜け水の中ですら留まることなく進む木々の間をなぎ払うように金を求めて、休みを求め土の中に埋もれてもなお死ぬことはなく日没まで、ただ横たわるそして月が昇ればまた動かなければならない死ぬまでずっと

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詩『同じ風』
2020年03月29日21:41

夜と朝の間、風が吹きます夜露に湿ったアスファルトの上、風が吹きますボンヤリと灯る街頭の横を風が吹きます閉店した商店街で、剥がれかけたポスターの左隅をパタパタと揺らして、風が吹きます埃とタバコの煙、飽和する部屋に耐えかねて窓を開けます。 ふー

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外に出るなと怒るけど大人は困らず、篭らずに仕事へ向かう巣穴で虎振るようにイキリ散らすよりトラブル恐れず抜け出す空の下トラトラトラ! 我、脱出に成功!そらご覧? お空は青く雲を走らせてる

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 パンとサーカス たんと沸かす そんなグラディエータ(剣闘士)みたいに暮らしてえんだ 互いに傷つけあう 損しかない コロシアムから 気をつかいあい 友になる  そんな頃合 でもそんな思い欠く現状 それでも思い描く 欝苦しい未来よりも美しくあ

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金金金 誰かれ構わず欲しがる金でもマネーマネーだけじゃ駄目駄目晴ればれ過ごす為にゃマジで必要なアレコレけど心の雨 晴れず枯れ井戸の中みたくハマり落ちるマネーのイドさあ金の前で踊れ踊れ触れ!触れ! 腰を手を 声を高らかに回れ!回れ! 懇うように

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何かしなきゃならねえ明日にしちゃなんねえでも支度が終わらねえ仕方ねえ また明日で 日が暮れ夜は明け たわけた輩はまた言い訳明日になったらあれしようこれしよう明日になればさてどうしよう?繰り返し 繰り返し 逃げまくり 振り返り 思えば お前はそれだけ

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