詩『それはかつて持っていたもの』

それは昔からあったもの

それは私達が進む上で置き忘れたもの

それはもっと良いものがあると選んだことで捨て去ったもの

私達は進む。

今より先を目指し。

道の上を草花を虫達を図らずも踏み潰していきながらも。

私達は進歩していくのだ。

それは突如として出てきたものではない。

ただ進み続けることでひと時忘れていただけのもの。

慌てなさんな。 焦りなさんな。

ただ大きく一呼吸して

さて今まではどうしていただろうとほんの少しだけ立ち止まって考えよう。

それは少し前まで知っていたことなのだから落ち着いて考えればわかるはず。

わからなければ来た道を振り返り、思い出そうじゃないか。

私達はそうやって進んできたのだから。