mixiユーザー(id:55664038)
日記一覧
- 詩『夜の裾を飛び出して』
- 2018年12月23日06:39
包まれたかのような暗闇で触角のようなヘッドライトが進む先に触れている黒は道の先をすっぽりと覆いつくし世界を閉じこめているどこに向かうのか？どこに行けるのか？疑問すらもバカバカしくなるほどに先は遠く果てない頼りなく切り裂かれ、隔たれた数メート
- 小説『親友までの疾走』
- 2018年12月22日02:38
足底に感じる砂利を強く踏みしめる。 踏ん張りが利くように姿勢を下げる。 心臓はその瞬間に向けて徐々に鼓動を落ち着かしてそのときを待ち続ける。 やがて合図の音が響き渡る。 瞬間、全てがスローモーションに。 けれど躍動する筋肉を隅々まで感
- 詩『チクタク、チクタク』
- 2018年12月19日04:02
人生は何もしないでいるには長すぎるけれど何かを極めるにはあまりにも短い。ああどうして私は何もしなかったのだろう。やりたいことはいくらでもあった。だがそれをしなかった。なぜか？ 失敗が怖かったからだ、まだ大丈夫と思っているうちに時間は進むチク
- 詩『悪癖に溺れ』
- 2018年12月19日03:57
悪癖に塗れ悪癖に溺れ悪癖にすがりつく悪癖に汚れるもただ快哉を叫ぶ。やがて心を壊し、肉体を汚し、慢性の怪我人と成り果てるだろう。清きに住みかねる泥魚を愚者と呼ぶも。愚者は生け簀の中の清きさに汲々とする凡人をただ哀れに思うその隔絶された感性。
- 詩『嗚咽に励む愚かさよ』
- 2018年12月19日03:53
ああただ死なずに生きてきただけ 歩く足取りは行方も知らず 誰かに言われて東へ西への堂々巡りそれで得たものなんてなにもありゃしない皮肉に上手くなる口元だけで、頬張った何かは腹の中に溜まりつづける。痛くもなく、辛くもなく、きっと腹を裂けども掴
- 詩『星空の下に僅かな小銭を』
- 2018年12月13日00:16
歩く道の上、夜の黒の中で、白い息はプカリと浮かぶ風に溶かされて、一瞬で消えてしまうから右手で繋ぐお母さんの手を強く握ると、掌、その濡れた表面を夜風が容赦無く撫でていく。ヒリヒリと。 絶え間なく。ジンワリと僕らに沁みて少し痛い。どうして僕らは
- 詩『さて何年生きられるだろうか？』
- 2018年11月30日10:59
何か思いつくまで寝そべって浮かべば起き上がって死んだ目で働く僕ですが 楽しいこともあれば悲しいこともあるわけで、ただそれだけじゃつまらないわけです。 昼間思いついた欠片をつなぎ合わせ物を語るように紡いだり ふと気づいた何かを削り合わせて歌う
- 詩『詩人の書く詩と書けぬ物語、その間のジレンマよ』
- 2018年11月17日15:28
それはまるで強く吹く風に当てられて飛ぶ一輪の薔薇。離すまいと強く掴めば薔薇の棘は指に刺さるだが抑えねば風が薔薇を持ち去ってしまう矛盾するジレンマが詩人の創る詩と物語の間にはあるのだ。詩人は鋭利に、ただ鋭利に言葉を、または各言葉の間、時には主
- 詩『差異は咲く、白秋の元で』
- 2018年11月05日01:09
故郷は遠くに来たりて気づくもの。山から吹き下ろす風に辞易した私は遠く離れた地に住んでみれば、それか故郷の息吹だということを知った。住んでいるこの街は風は穏やかで空気は湿り気を帯びて異質に思える。あの怒り狂う獣のように吹き荒れる風がこの地に来
- 『10月24日、こんな夢を見た』
- 2018年10月27日15:09
彼女と俺は愛しあっていた。住みは薄汚れた都会の違法アパート同年代のルームメイト達は自分の寝る場所だけのスペースに布団と僅かの自由のスペースだけでひしめきあって暮らしていた。でも俺は幸せだ。 Ｌ字型のスペースで頭同士をくっつけあいながらキスを
- 詩『古人を偲ぶ酩酊者』
- 2018年10月27日14:15
酩酊して古人の詩を見ようと街に出る。皮肉に明るい陽の光。罪悪の感情を照らし出す。耐性のついたこの身体。惰性で生きるこの身体。感情はひどく平らに思う心、地平線は遠く。億劫な足を椅子に投げ出し、倒れるように背中を預け、ただ呆然と故人の詩を読む故
- 詩『人生とは』
- 2018年10月27日13:27
強制参加の飲み会のようなもの。調子に乗れば孤立。それならばと黙っていればただただ辛い。周りを見て、したくもない気を使い、無理くり騒いで、終わればただ疲れる。それでも楽しいこともあるから困ったものだ。
- 詩『誰にも罪は無い』
- 2018年10月25日02:57
詰め放題に詰め込んだパッケージのような満員電車倒れた人を助けず、ただ撮影する人々生活の為にする仕事が仕事の為に生活する逆転劇誰にも罪は無い。誰も自覚せず、誰も疑問に思わず、誰も贖わない。あなたがする人からされる人に変わった時、気づくでしょう
- 詩 『怒り焦り嘲りを詩想に変えて』
- 2018年10月21日22:39
母は締め上げる首 酸欠の苦しみ 眼球に血走る 線父は夜の闇、 ヘッドライトに照らされる満月のような瞳孔と掘られる墓穴怒り焦り嘲りを飲み込んで怒り焦り嘲りは絶え間なく怒り焦り嘲りにがんじがらめ笑いあうために嘘をつき、笑われるたびに嘘をつくことに慣
- 詩『箱入り娘』
- 2018年10月19日06:41
私はお箱の中。生まれてからずっとお箱の中にいる。しっかりと閉じられたお箱の中はとても暗くて何も見えないのだけれど、たまにカタカタと揺れて楽しいの。望むべくもない隙間からはお外の音が時には入ってくる。お外はどんな世界かしら？お外はとてもにぎや
- 詩 『朧月夜に雨が降る』
- 2018年10月19日06:17
雨が降る。雨が降る。シトシト。シトシトと。木造民家の屋根に当たってピチョンと弾けた水滴のカケラが降り注ぐ。雨が降る。雨が降る。シトシト。シトシトと。駐車場のプレハブ小屋。 安普請の薄い金属のグニャグニャと歪んだ屋根に弾かれて水弾が跳ね返って
- 詩『ボールルームへようこそ』
- 2018年10月18日23:41
触れたり離れたりするのが人の常わかったつもりでもそれはあくまでつもりにしかすぎなくて。永遠にそれは望めないかも。ただ、ただもどかしいその距離があるからこそ、全てが…そう、全てが愛おしく感じるのさ。さあ踊ろう！手を繋ぎ、ステップを合わせてスイ
- 詩『我から生まれるものは全て我が子なり』
- 2018年10月17日22:26
我から生まれるものは全て我が子なり他人はいかがなものかと眉をひそめようと駄作と言おうとも皆、皆全てが我愛しき子供達なりああ子よ。 我がやや子よ。怯えることなかれ。怖れることなかれ。お前達のその感情は親たる我が全てこの腹の中に溜め込んだもの。
- 詩『愛を乞う人』
- 2018年10月17日00:29
久しぶりにワンフレーズだけ書いて思いついた言葉だけで繋げていく詩を書いてみた。ああたしかに私は愛されていた母に。 もしかしたら父にも。だが母は私を殺そうとした。父も同じく。 だがそれでも私は私の取り巻く世界を愛そうと努力し続けた。しかしそれも
- 詩『仔猫は死んでいた』
- 2018年10月16日19:16
ある日、腹が減ったので外に出た。玄関を開け、数歩進んだところで立ち止まる。私の家と車道、その狭間で一匹の子猫が死んでいた。私は子猫に近づき、短い生命を終え、いまだ柔らかい肉塊に変化したばかりであろうそれを見下ろす。そして数秒後には役所に電話
- 詩『鍵出すように書き出す』
- 2018年10月16日12:37
生活の残骸で塗れた部屋の中 飛び上がりベッドにそのままダイブ。 手元のスイッチで電灯を切れば、頭の上でジットリと燃えるオレンジ色の光り。 瞳、閉じても瞼越し、網膜に突き刺さる。 もう終了。 今日はここで終り。 決意を軽く溶かす諦め悪い
- 詩『固茹で卵の心』
- 2018年10月16日10:51
歳を経て、心は固くなっていった。外殻は固く、でも中身は昔と同じドロドロとした半生で、心が動くたびに 胸の中で形を変えてうごめくまるで中途半端に茹でられたゆで卵だ。 ハードボイルドに憧れた未熟のガキは、それが斜めに物事を見ていただけに気づけなか
- 詩『ギシギシ』
- 2018年10月15日16:41
ギシギシ。ギシギシ。 ギシギシ。骨の軋む音がする。関節を繋いでいる靭帯。それらを包む筋肉が呼応するように。これは彼女の叫びだ。彼女との逢瀬は週に一回と決めている。多くても二回。過去には出会えた喜びのままに毎日求めたものだが深くのめりこむほど
- 詩『君と明日を』
- 2018年10月12日00:36
君と明日のことを考えて話をしていると明日は今日になりました。それではこれから君と明日のことを考えて話しましょう。明日は今日に今日は昨日、昨日の昨日そのまた昨日時間は一繋ぎ。 キラキラと輝く無限のチェーン。ブツリと死が分かつまでツラリツラリと
- 詩『秋月』
- 2018年10月12日00:35
夜もとっぷりと落ち、明かりも消して壁に持たれて月を浴びる。心は虚無でパンパンと膨れ上がり、ただボンヤリと月の色に薄っすらと染まる壁に頬をつけた。夏はもはやカケラも無く秋に追いやられ、壁はヒンヤリと冷たい。空声が口から漏れるが、リンと鳴く虫の
- 詩『愛国者は懺悔する』
- 2018年10月08日21:45
お許しくださいお許しくださいどうかお許しください私は大きな罪を犯しました私は人を殺しました。 それも一人二人ではなく何万人、いえ何十万人も死に追いやり、その数倍の方を不幸にさせました全ての方々に対して頭を下げ、汚泥の中でもひざまづきましょう
- 詩『友、来訪す。』
- 2018年10月08日12:42
朝に友が来訪する朝餉を共に。 談笑は心地よく。八分目の身体に残りの2分を充足させる。満ち足りる。昼に友と街に出でる。互いの見る世界、その差異と共通を楽しむ。 ズレた溝が思考の幅を開拓す。 陽が沈む。 友は去りゆく。夜と朝の狭間に似た、少しの寂し
- カクヨムの運営さんに聞いてみようシリーズ��
- 2018年10月07日16:10
どうも皆々様、このカクヨムの私のページへようこそいらっしゃいました。 私、高進亭 申打（こうしんていしんだ」と申します。 皆様は最近腹の立つ事はございましたか？ 私は心血込めて作った小説を最近高進停止になりましてね、いや〜あれは本当に
- はじめて書いた詩について
- 2018年10月06日00:21
詩を書くきっかけは何だったろうか？ 思い出せない。 いや正確に言えばいくつかは答えられるのだが、その一つ一つは些細なことばかりで、そのどれもが決定的だったとは言えないだろう。 ただ最初に書いた詩だけは覚えている。 もしかしたらそれもまた
- カクヨムの運営さんに聞いてみようシリーズ��
- 2018年09月28日14:48
Ｊポップの歌詞っぽく書いたら停止ですか？ 天使の羽のようなその足。 広げたその中心へ僕は突っ走りたいんだ。 Ｉ ＬＯＶＥ ＹＯＵ 愛してる ただ君のことが好きだから今だけ せめて今夜だけは君をもっと近くに感じたい。 ただ一番近くで僕は君に包
