明日は無いと決意して十年後を夢見るホラ吹きは今日も不安を抱えてよく眠るよく笑うあの子は泣くということを忘れていてだからホラ吹きはそんなあの子を泣かせてみたいだって大事なことって意外に見えない大事だから見えないように努力するだから見られてしま
まるで跳ね上げた水溜りの泥その一滴のようにあなたの靴底へとへばりつきましょうまるで知らずに踏みつぶした小虫その腹から破れ出た体液のように驚くほどに鮮やかなその腹の内を露わにしましょうまるで祝福のように光があなたの前に降り注ぐその光は眩しくて
身を削り心をくべて。ありったけのものを失った先に見えるがらんどうの喜び歓喜の虚無 見えず聞こえずでも確実に確信するために必要なものはただ自分だけでいい酔っ払いの戯言のように ポン中の勘ぐりのように誰かが見下して笑うのだけれど事実、笑っちまう
あなたには濡れた穴があるだけ僕は立ち尽くす肉をそこに埋めたいだけみんな一緒だ。 みんな同じだ。ただ肉眼では見えない君のその『在り方』だけは他の誰とも違うだから僕はあなたが大好きなんだ。