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日記一覧
- 岩波文庫版・柳井滋校注「源氏物語五」を読んで
- 2019年04月30日11:14
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照る日曇る日第１２４６回岩波文庫版は全九冊ですが、この「梅枝-若菜下」を収めた第五巻はちょうど折り返し点に当たり、とりわけ「若菜」の上下は、長大な源氏物語の白眉というてもよろしいでしょう。なんせ権勢を極め尽くした源氏の光に急激に影が差し、天
- 春のいろいろ映画劇場５本立て！
- 2019年04月29日09:23
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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1985〜19891）ロバート・ワイズ監督の「ヒンデンブルグ」ジョージ・Ｃ・スコット扮する主人公のゲシュタポが飛行船の爆発で死んでしまうとは思わなかった。地上150ｍで大爆発したのだから無理もないが船長などは奇跡的
- 深沢七郎著「深沢七郎人間滅亡的人生案内」を読んで
- 2019年04月28日10:28
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照る日曇る日第１２４５回令和ならぬ昭和４６年、すなわち１９７１年にまだ千駄ヶ谷ではなく神田小川町にあった河出書房新社から出版された深沢七郎の人生相談本である。「風流夢譚」事件の後、諸国を放浪していた深沢七郎は埼玉県南埼玉郡菖蒲町上大崎に落ち
- ２００２年版「誰もが泣いて喜ぶ冠婚葬祭その他諸々スピーチ集」第２９回
- 2019年04月27日09:33
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蝶人狂言綺語輯＆バガテル―そんな私のここだけの話op.308○異業種交流会／参加者のあいさつこんにちは、私はインドからやって来たサタジット・ネールです。＊１デリー大学でＩＴ関係のソフトウエアの勉強をしたあと、この春の新学期から東京工業大学の情報工
- 春のクラシックＣＤいろいろ
- 2019年04月25日10:10
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音楽千夜一夜 第４２８回1）エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツで「モーツァルトのオペラ集」１８枚組１９９０年代にガ氏がガシガシ録音したモザールのオペラ大全で、「イドメネオ」、「後宮からの誘拐」、「フィガロの結婚
- ギュスターヴ・フロベール著・生島遼一訳「感情教育」を読んで
- 2019年04月24日09:52
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照る日曇る日第１２４３回ともかく一旗上げようと、何となく花の大都会に打って出て、生き馬の目を抜く商売人やライヴァルの若者や上流階級や女たちの前で右往左往する田舎者のダサイ青年、フレデリック・モロー。我々はそんな漱石の三四郎のような主人公とと
- 橋上女〜これでも詩かよ第２５７回
- 2019年04月23日08:12
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ある晴れた日に 第５６６回 見ろよ イズミ橋の橋の上今日も佇む 橋上女降っても 照っても一日に 何度も 何度も近所の石橋の上に 佇んでいつまでも いつまでもあらぬところを 見つめている歳の頃なら 五十 六十身につけているのは 垢で汚れた紅色
- 春の邦画劇場６本立て！
- 2019年04月22日11:45
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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1979〜19841）新藤兼人監督の「女優」１９５６年製作のモノクロ映画で乙羽信子が失明した新派の女優森嚇子の半生を映画化。実在のモデルがいるとは知らなんだ。そしてこの森嚇子選手が「書きますわよ」と名台詞を吐い
- 家族の肖像〜親子の対話その４５
- 2019年04月21日09:22
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ある晴れた日に 第５６５回お母さん、一部って、なに？全部じゃなくて少しってこと。圧死って、ぺっちゃんこになることでしょ？そうだよ。コウ君、すごいこというね。誰が圧死したの？分かりませんお。立って、立って。立ってご覧って、気をつけのことだよ。
- ２０１８年版日本聖書協会共同訳「聖書」で旧約聖書続編「シラ書」「バルク書」「エレミヤの手紙」「ダニエル書補遺」「エズラ記」を読む
- 2019年04月20日09:50
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照る日曇る日第１２４２回ペルシアのアケメネス王朝は、キュロス、ダレイオス、クセルクセスと続き、クセルクセス王は紀元前４８０年のサラミスの海戦でギリシア軍に大敗するが、この間なぜかユダヤに対しては好意的で、「バビロン捕囚」を解いて彼らをイスラ
- 永劫回帰の歌〜これでも詩かよ第２５６回
- 2019年04月19日09:18
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ある晴れた日に 第５６４回 ケーシー高峰 死んぢゃったシーモア・カッセル 死んぢゃったアニエス・ヴァルダも 死んぢゃったどんどん どんどん 人が死ぬじゃんじゃん じゃんじゃん 人が死ぬ次に死ぬのは 誰だろう？有名人は 別として歳の順から い
- 岩波版「北原白秋全歌集�掘廚鯑匹鵑�
- 2019年04月18日11:40
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照る日曇る日第１２４１回この全歌集の最終巻は、今から思えば若くして死んだ白秋の最晩年の歌集「渓流唱歌」「橡」「黒檜」「牡丹の木」を収め、全短歌の索引と年譜が附録されている。「渓流唱歌」は昭和９年から１２年、「橡」は昭和１０年から１２年、「黒
- 大江健三郎著「大江健三郎全小説１５」を読んで
- 2019年04月17日08:47
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照る日曇る日第１２４０回大江の最後の長編「さようなら、私の本よ！」と「晩年様式集」をふたつながらに収めた万人必読の大小説である。「取り替え子」「有憂い顔の童子」に続く「さようなら、私の本よ！」でも、著者の分身である作家、長江古義人選手が、年
- 「夢は第２の人生である」或いは「夢は五臓六腑の疲れである」 第７１回
- 2019年04月16日10:07
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西暦２０１８年神無月蝶人酔生夢死幾百夜「君らしい仕事を思いっきりやりたまえ」と、イデ君を激励すると、彼は満面に笑みを浮かべて頷いた。10/1「夢百夜物語」のエスペラント語の新訳には、頁ごとに写真が添えられていたが、これは右翼でファシストの有名カ
- 春の洋画劇場５本立て！
- 2019年04月15日11:20
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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1974〜1978ロン・ハワード監督の「シンデレラマン」大恐慌時代のアメリカに生きたボクサーの数奇な運命を追うヒューマンドラマ。引退して肉体労働に従事していた、もはや若いとはいえないボクサーが、奇跡的な勝利を収
- 自由律詩歌その４２
- 2019年04月14日09:48
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ある晴れた日に 第５６３回ふせふせふせふそふそふそふたふたふたふちふちふちふつふつふつふてふてふてふとふとふとふなふなふなふにふにふにふぬふぬふぬふねふねふねふのふのふのふはふはふはふひふひふひふふふふふふふへふへふへふほふほふほふまふまふ
- トルーマン・カポーティ著・小川高義訳「トルーマン・カポーティ初期短編集」を読んで
- 2019年04月13日08:19
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照る日曇る日 第１２４０回アメリカを代表する作家の若き日の短編集だというので、早速読んでみたらなかなかおもしろかった。というか、さすがだと脱帽させられた。主に彼の高校生時代の習作である。後から振り返れば習作かもしれないが、むしろこの若さでし
- 自由律詩歌その４１
- 2019年04月12日09:43
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ある晴れた日に 第５６２回ひめひめひめひもひもひもひやひやひやひゆひゆひゆひよひよひよひらひらひらひりひりひりひるひるひるひれひれひれひろひろひろひわひわひわひをひをひをひんひんひんふあふあふあふいふいふいふうふうふうふえふえふえふおふおふ
- 言葉狩り
- 2019年04月11日11:05
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蝶人狂言綺語輯＆バガテル―そんな私のここだけの話op.307桜満開の陽気から一転して雪も降るという寒さへ。自然も人世と同じような有為転変をみせてくれるものだ。きのう突然facebookというＳＮＳの事務局から「あなたの文章に差別用語があったので、３日間書
- 横浜「ジャック＆ベティ」で宍戸大裕監督の「道草」をみて
- 2019年04月10日08:57
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闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1973優良映画を怒涛のごとく上映しているいま話題のミニシアターで、障害者と介護者の関係を真正面から取り扱ったドキュメンタリー映画をみました。登場するのか主に２０代の知的障害のある自閉症者ですが、彼らは親元
- 村野美優著「草地の時間」を読んで
- 2019年04月09日08:19
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照る日曇る日第１２３９回長谷の鎌倉文学館へ行く途中にあるというので、ここらへんかなあ、といつも目で探しながら分からない「港の人」という小さな出版社から２００９年に刊行された未知の詩人の未知の詩集です。ぜんたいてきに身近な題材に着目してじっく
- 家族の肖像〜親子の対話その４４
- 2019年04月08日08:41
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ある晴れた日に 第５６１回お母さん、戦争いやです。戦争いやです。お母さんも嫌ですよ。お父さん、小田急のおは小さい、ですよ。そうだね。おだまりって、黙ってなさい、のことでしょう？そうだよ。コダカ君、好きになったよ。ああそう、良かったね。人間
- みんなで歌おうレイワ音頭
- 2019年04月07日09:19
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これでも詩かよ 第２５５回＆音楽千夜一夜 第４２７回レイワ、レイワ、レイワの子供よ 僕たちは明治でもない 大正でもない昭和でもない 平成でもない英弘でも 広至でも 久化でもない万保でもなく 万和でもないレイワ、レイワ、レイワの子供よ 僕たち
- 夏目漱石全集第１７巻「俳句・詩歌」を読んで
- 2019年04月06日08:38
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照る日曇る日第１２３８回漱石といえばやはりあの驚異的な構想をつ文学論や「彼岸過迄」「夢百夜」などの小説、ということになるが、小説以前に詩歌に情熱を燃やした人でもある。本巻には俳句を中心に連句、俳体詩、短歌、新体詩が収録してあるが、圧倒的に多
- 「夢は第２の人生である」改め「夢は五臓六腑の疲れである」第７０回
- 2019年04月05日15:45
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西暦２０１８年長月蝶人酔生夢死幾百夜「お客さん、もうこの土地一帯の毒素は、完全に消失してしまってる。中国人どもに買い締められない間に、安値で買っとかないと、一生後悔しますぜ」と、そのブローカーは、口を酸っぱくして説きまくるのだった。9/1ライ
- 大江健三郎著「大江健三郎全小説１４」を読んで
- 2019年04月04日09:27
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照る日曇る日第１２３７回「日常生活の冒険」はそれこそ青い春のただ中にある者でなければ書けない生命の飛躍の歌であるが、であるがゆえに今読むとその青臭さが気になる。ちょっと伊丹十三を思わせる主人公の斉木犀吉の暴走振りは、それなりに魅力的だが、な
- すべての言葉は通り過ぎてゆく 第６７回
- 2019年04月03日08:34
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蝶人狂言綺語輯＆バガテル―そんな私のここだけの話op.306いろんな人がいろんなことをいうておるが、なんでトランプが土壇場でキム・ジョンウンを袖にしたのか、さっぱり分からない。北朝鮮が「完全非核化」を押し通そうとしたというのは、トランプお得意の嘘
- なにゆえに第６２回〜西暦２０１９年弥生蝶人花鳥風月狂歌三昧
- 2019年04月02日08:54
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ある晴れた日に第５６０回 なにゆえに私の風邪と妻の眼が治った現代医学の助けのお陰でなにゆえに軍は満州に突進したそこは日本の３.４倍、仏独伊の合計よりも広かったなにゆえに見ず知らずの若い女性を眞子佳子様と尊称つけて恭しく呼ぶ なにゆえにこんな
- 鎌倉百景4〜西暦２０１９年弥生蝶人花鳥風月狂歌三昧
- 2019年04月01日08:54
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ある晴れた日に 第５５９回 カザルスのバッハ無伴奏が流れ来る日曜朝の「音楽の泉」滑川をしっかりさらってしまったのでモンシロチョウは止まる葉がないたらちねの母が逝きたる故郷の我が家を守るガンの妹文学館の山田さんの導きで今年も巡る文学名所扇ガ谷
