照る日曇る日第1612回東の『源氏物語』と並ぶ西の大著『失われた時を求めて』の本質に肉薄するプルースト研究の第一人者に拠る剛速球の論考である。作中の一人称の主語である「私」が、表層の「終始情けない私」と、それに寄り添う「知的な語り手の私」、
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