滅茶苦茶面白い、けどもはや全然「ライト」じゃないよ、このシリーズ！絶望的な逃避行のなか、強大きわまる追手に、次々惨殺されていく仲間たち…しかもその犠牲は時を巡る巨大計画「惑星レベル捨環戦」の１コマでしかない、というのだ。この捨て駒感は間違いなくラノベよりスパイ小説だか忍者小説だかの非情さである。そうしてその血で血を洗う、すべてを失いつつも歩んだ道行きの末、(全人類の９９％超を滅ぼしたりもしながら)、たどり着いた、すべてをやり直す希望の可能世界へ！って、そんな都合のいいことあるか〜い！というか、ご都合の良すぎるがゆえに、その負荷・矛盾がすべてその遂行者たる主人公(というかヒロインだった筈なのに本来の主人公はチンピラに頭かち割られて路上で犬死ぬという・・・！)にノシかかってきて…３・４巻の表紙の意味が分かると、その酷さが突き刺さる。いやホントもう殺戮因果連鎖体とか地球人類の命運とか霞むレベルで、主人公の去就が絶望的に際立ってるんだけどどーすんのコレ！？
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