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日記一覧

十年前を振り返って
2016年12月31日10:27

 時事的なこと、日常で思ったことなどは日ごろからここで書いてきたので、とりたてて一年を振り返って云々ということはない。SNSにほぼ毎日記録を残すようになってから、十年近くなるのだけれど、これも「人様に見られてもおかしくない程度に文章を整えなが

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昭和までの帰省
2016年12月30日12:48

 大きな荷物を抱えて、お盆や年末年始を故郷で過ごす。「何も人の混む時期に…」と思わなくもないけれど、節目の時期に家族と一緒に過ごしたい気持ちはよく分かる。飛行機や新幹線の切符を買い忘れて、そのまま列車に飛び乗り、自由席のデッキでぎゅうぎゅう

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 小沢一郎という政治家について考えている。若くして自民党の幹事長となり、その後、党・派閥の主導権争いに敗れて離党。それから四半世紀、よくも悪くも政治改革の第一線に立っている。 中選挙区制から小選挙区制への移行は、小沢氏が強く主張した政治改革

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 日本時間で1941(昭和16)年12月8日未明、ハワイの真珠湾を奇襲した日本は、アメリカとの全面戦争に入った。その直前、マレー半島でもイギリスに対する奇襲作戦が行われており、これから3年半あまり、英米との死闘が展開された。 このとき、日本国内は戦争

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 クリスマスが終わると、街の様子も途端に年末ムードに変わる。クリスマスツリーのあった場所には門松が鎮座していて、新年になるのを待っている。官公庁は明日で仕事納めで、駅ではすでにスーツケースをもった人たちが増えてきた。帰省ラッシュも間もなくだ

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SNSと「日記文学」
2016年12月26日15:36

 日本の古典には、いわゆる「日記文学」が少なくない。平安時代に書かれた『蜻蛉日記』『更級日記』『紫式部日記』は、宮廷貴族の暮らしを綴り、文学的価値だけでなく、彼らが何を考え、どのようなことをしていたのかという歴史的な史料としても貴重である。

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知らなきゃ読めない名前は、アニメばかりではない。歴史上の人物でも似たようなことは起きる。 畠山義就。応仁の乱、当事者の一人で、これを素直に読むと「よしなり」になる。これは毛利元就が「もとなり」と読むことから推測される。 しかし、呉座勇一『

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クリスマスムードの変遷
2016年12月24日09:51

 それ以前のことは記憶にないけれど、私が過ごした1990年代、2000年代前半、クリスマスは恋人と過ごすものみたいな風潮があった。それが無理なら友だちとで、家族はその次だった。もちろん、私の周辺だけがそうだった可能性もある。 90年代は特に、クリスマ

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火災の要因としての強風
2016年12月23日12:07

 昨日の横浜は、師走とは思えないような暖かさだった。最高気温は20℃。しかもこれは夜9時頃に記録している。 もっとも、師走に入って季節外れの陽気になることは、しばしば起きる。南から湿った風が吹きこむことで気温が上昇するからだ。去年も師走に入っ

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 冬至、クリスマス、そして元日がなぜ近くにありながら、バラバラなのか。この時期になるといつも疑問がぶり返してくる。一年で最も昼の時間が短いのが冬至で、翌日から少しずつ昼の時間が長くなるのであれば、冬至を大晦日か元日にすれば、すっきりするので

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 横浜みなとみらいにある赤レンガ倉庫では、クリスマスが近づく11月下旬から約一か月間、クリスマスマーケットが開催される。広場の中央にモミノキのツリーがあって、クリスマス雑貨やケーキ、ホットワインを提供する出店が並ぶ。期間中は大勢の人がここを訪

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「政治塾」の功罪
2016年12月20日09:54

 政治改革がブームになると、その中心人物がしばしば「政治塾」を開講する。それ以前にもあったのかどうかは分からないけれど、私がこれを最初に意識したのは、「小沢一郎政治塾」だった。2001年設立ということだから、塾長の小沢氏が政界を引っ掻き回してい

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 久々に惹きつけられ、魅せられた大河ドラマだった。 ドラマとしての面白さは、脚本やキャストの力も大きい。それに加えて、時代考証もしっかりしたものだったことで、戦国史好きな人たちをも納得させる出来となった。 これまでの歴史ドラマは、主人公の半

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大都市は歩く
2016年12月18日09:45

 「そりゃあ、そうだよなあ…」と思うことがデータにも表れた。私の郷里は人口42万人、中心部だけでも20万人以上は住んでいるはずだけれど、完全な車社会である。加えて、学生から主婦に至るまで、自転車に乗っている。徒歩5分圏内でも、自転車である。 そ

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日露外交交渉と領土問題
2016年12月17日10:51

 「北方四島の返還」というのが、戦後の日露関係にとって最大のネックになっている。北方領土は、過去において一度も他国の領土になったことはなく、それゆえに日本に帰属すべきという主張は、それなりに説得力があるものと理解されてもいる。 けれども、過

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 師走に入ると、郷里の中心部にある公園で、クリスマスイベントに向けた設営がはじまる。機材の搬入からはじまって、ステージやテントの組み立て、そしてイルミネーションの飾りつけへと移っていく。 ところが、そんな設営の様子を眺めていたら、「冬のまつ

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「花の乱」リメイク
2016年12月15日15:50

 大河ドラマが、その後の歴史上の人物に与えた影響は大きい。名作の上位にくる「独眼竜政宗」や「武田信玄」の主人公や側近たちのイメージは、キャストのそれに投影される。歴史シミュレーションゲームで有名な「信長の野望」に出てくる武将たちも、年々イケ

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学生街のうどん屋さん
2016年12月14日12:21

 香川県で若者が少ない要因のひとつに、大学の存在がある。街を歩く若者は、多くが高校生で大学生の姿はあまり見かけない。市街地に国立大学があるだけで、あとは郊外に私立大が少しあるくらい。県内で大学進学をする若者は、半数以上が関東、関西に出てしま

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 お雑煮といえば、郷里のそれはしばしばゲテモノ扱いされがちである。ここでも触れてある白味噌ベースのあん餅雑煮がそれだ。 しかし、香川県民みんながこれをお正月に食べているかといえば、そんなことはない。お雑煮は一方で、「その家で代々伝わっている

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 政治とは、立場の違いによって、ひとつの状況に対しても評価や見解を全く異にすることがしばしば起きる。 辺野古埋め立ては、もともと米軍の普天間基地を返還する際の代替施設として進められたものだった。その背景には、沖縄で米兵による事件が相次ぐなか

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 昨日、近所にあるキリスト教会のチャペルコンサートへ行ってきた。この春に建て替えした真新しい場所で、ヘンデルの「メサイア」合唱はなかなか聴きごたえのあるものだった。 この教会は、戦前から続いていて、私の父(昭和3年、1928年生まれ)も併設され

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 「運命の日」を迎えた韓国の朴槿恵大統領に下されたのは、国会議員による弾劾の可決であった。 一般的に、大統領制をとる国では、国家元首を罷免する手続きは定められている。ただし、自ら辞任の意思を示さない限り、それ以外の手段で辞めさせることはでき

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EL&Pとプログレ
2016年12月09日12:02

 「プログレッシブロック」が登場したのは、1960年代後半のこと。ビートルズ以降、ロックが表現する領域は広がっていき、楽器の性能向上や若者文化の影響を受け、多様化が進んだ。流れとしては、ヒッピーたちの好むサイケデリックな音楽があり、ビートルズに

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戦前日本の対米理解
2016年12月08日15:00

 戦前の日米関係は、「太平洋戦争への道」という物語でしばしば描かれる。そのスタンスは言うまでもなく「対立」の萌芽とその拡大であって、戦後のそれとは対照的といえる。 しかしながら、太平洋戦争が勃発し、双方ともに多大な被害を受けていたにもかかわ

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 今日でステンドグラスの展示会が無事終了した。土曜(3日)から水曜(7日)までの五日間。日曜は生憎の雨だったけれど、その他は天気もよく、ひどく寒いということもなかった。 先生以下、生徒さんも私の母の友人だったこともあって、人脈は広く、予想外に

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安倍政権と外交政策
2016年12月06日12:13

 個人的な感想ということになるけれど、私は政治家としての安倍さんについて、歴代首相と比較して特筆されるべき要素をもっているとは考えていない。革新官僚として戦前から強い影響力をもってきた祖父の岸信介はもちろん、田中角栄のようなカリスマ(とはい

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 オーストリアの大統領選挙では、親EU派の候補が勝利した。今年の5月に行われた決選投票でも僅差で勝利していたけれども、憲法裁判所が投票やり直しの判断を示していた。 一方、イタリアでは憲法改正の是非を問う国民投票の結果、レンツィ首相が進める改憲

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 知的障害や精神障害は、たとえば一般的な病気や怪我のように、はっきりした疾患が分からないために、患者さん本人の行動や様子を確認しながら、医師の診断や処方が進められていく。当然そこには、患者さんを取り巻く環境によって、症状も左右されやすい。 

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 核家族化、夫婦共働きという状況のなかで、悪者を見つけようとするのはそれほど難しくはない。たとえば、妻本人。「義父、義母や両親などと離れて暮らしていれば、それは当然」といって突き放すこともロジックとしては可能だろう。あるいは夫。「妻が育児で

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 子どもたちが、家庭の経済状態にかかわらず、大学をはじめとする高等教育を受けられるようにするというのは、確かに理想とすべきものだ。その実現に向けて、政治が動くのは悪いことではない。 しかしながら、こういう議論がなかなか実行に移せない状況にも

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