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日記一覧

 このところ、時事にあまり触れてこなかったかけれど、その間に世の中いろいろ動いている。平昌オリンピックは、資金や準備不足から開催が危ぶまれていた時期もあったけれど、日本勢も活躍して盛り上がりをみせた。選手たちの活躍を受けて、巷では「日本すご

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 学生が本を読まないのは、それまでに読書習慣があるかないかという話。私の場合、読書が習慣化したのは、むしろ浪人時代のことで、テレビのない生活と、予備校の帰り道に書店がたくさんあったからというのがきっかけだった。ただ、高校まで全く読書をしてい

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 君塚直隆『立憲君主制の現在』(新潮選書、2018年)を読む。君塚先生の『イギリス二大政党制への道』(有斐閣、1998年)は、専門書ながらとても面白くて、イギリス近代史にのめり込むきっかけのひとつにもなった。イギリスにも二大政党制が確立するまでは紆

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 織田信長と豊臣秀吉の権力は、「織豊政権」というかたちで連続したもの、近世的秩序で語られがちなものと、従来は理解されてきた。ところが近年は、織田政権の革新性といったものが否定され、むしろその保守的性格、室町政権との類似性が指摘されるようにな

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 子どものセンスは独特で、お気に入りの服はずっと着たがるし、大人が他を提案しても頑なだ。上下ともにボーダーで、昔のアニメに出てくるような囚人みたいな恰好になっても、気にしない。 それと同時に、着やすい服を選びたがる。ボタンがたくさんあるシャ

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 「だれか今までに流謫の賛歌をうたった者があろうか。零落のただなかにおいて人間をたかめ、きびしい孤独の束縛のうちにも打ちのめされた魂の力をまた新たに集中して、心構えを変えさせるところの、この運命の力に抗してますます人を豊饒ならしめる力、流謫

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人物評伝について
2018年02月22日19:45

 シュテファン・ツヴァイク『ジョセフ・フーシェ』(岩波文庫)をようやく読み終える。フランス革命からナポレオン帝政を経て、復古王政に至る激動の時代において、巧みな世渡りで常に権力の中枢に身を置いた政治家、フーシェの生きざまを描いている。 近年

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 昨日、上野から東海道線(上野・東京ライン)の車窓を眺めながら、横浜まで帰ったのだけれど、春の訪れを感じさせる陽射しと青空の下には、真新しい高層ビルやマンションが次々と建てられてあった。東京一極集中が加速しているのも、さもありなんという感じ

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 上野の東京国立博物館で開催している「仁和寺と御室派のみほとけ」展に行く。仁和寺とは、京都の北西に位置する真言宗の古刹であり、明治になるまで天皇の師弟が数多く門跡を務め、格式も高い。御室派とは、その仁和寺を総本山とした一派で、大阪・奥河内の

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 「地震大国」ともいわれる日本にあって、どこかしらで揺れることにナイーブになるわけではないけれども、世界的にマグニチュード7クラスの大地震があちこちで発生しており、地殻やプレートの活動期に入っているのだろうなと、素人ながら感じている。そうな

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新幹線区間のないJR四国
2018年02月18日10:51

 JR貨物を除く各社のなかで、新幹線区間が唯一ないのが四国である。国鉄時代、構想だけはあって、それは瀬戸大橋を利用して山陰から高知通る四国縦断新幹線と、大阪から淡路島を通って徳島、愛媛、さらに豊後水道を抜けて九州に至る四国横断新幹線である。 

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 昨日、昼過ぎに郷里を発って横浜に。春節を利用してやって来た外国人観光客で、駅もごった返していた。いくら直通便があるからといって、四国の片田舎に大きなスーツケースを抱えてやって来る目的は何なのか。いつも不思議に思うのだけれど、それは逆に自分

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 筒井清忠『戦前日本のポピュリズム』(中公新書、2018年)を読む。ポピュリズムが世界的に秩序を動揺させているというのは、近年とみに言われていることだけれど、近代日本もそれによって戦争への道を歩んだ、というのがこの本の主旨である。 もっとも、ポ

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 明日は春節、すなわち旧正月であり、アジア各国はお祝いムードに包まれている。数年前までは、旧正月など前世紀の廃れた行事のように理解されてきた日本でも、この時期、大きな変化が生じるようになった。主にアジア圏からの外国人観光客が激増するのである

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佐藤内閣と沖縄復帰
2018年02月14日20:55

 昨日も触れた、服部龍二『佐藤栄作』(朝日選書、2017年)。佐藤内閣のなかで、最も重点を置いて描かれているのは、やはり沖縄返還交渉である。 沖縄返還は、内政問題であると同時に、外交問題でもあった。すなわち、日米間の合意が不可欠であることは言う

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 私にとって、佐藤栄作のイメージは、テレビで繰り返し放映された退陣表明の様子に結びつけられている。会見室から記者たちを追い出す様子や、画面に向かって一人語る姿は、やはり異様な雰囲気がある。 一方で、佐藤は沖縄返還の道筋をつけ、本土復帰を果た

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砂糖餅のこと
2018年02月12日22:15

 今日も薄日は差すものの、風が冷たく、夕方からは雪が降り始めた。積もるほどではないにせよ、路面はすっかり濡れてしまって、自動車のボンネットにはうっすら積もっていた。 こんな寒い休日は、日中でもあまり人の気配がしない。単に寒いからというだけで

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寒い日の銭湯
2018年02月11日19:49

 一昨日は穏やかな晴天、昨日は雨の一日だったけれど、春の兆しを感じさせる暖かさもあった。そしてその雨が上がると同時に、北風が吹いてきた。当然、気温は急降下。今日は小雪の舞う寒い一日となった。 数年前、横浜で風呂のガス給湯器が故障するというト

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 柴裕之『徳川家康』(平凡社、2017年)、読了。家康の生涯を、単なるサクセスストーリーとして捉えるのではなく、変転する立場のなかでいかに「平和(領域の安定)」を維持していくかに力点を置いた展開がなされている。 戦国史研究において、近年注目され

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春の足音 梅の花
2018年02月09日15:20

 今日は朝こそ冷え込んだものの、日中は風もなく陽射しに恵まれて暖かさを感じた。この時期、郷里で穏やかに晴れた日は、だいたい天気も下り坂となる。 昼前に、うどんをすすって付近を歩いた。冷たい風が吹かないので、陽だまりを選んでいくだけで心地よい

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 高安健将『議院内閣制』(中公新書、2018年)を読む。この本はイギリスにおける議院内閣制のかたちを詳述している。当然のことながら、イギリスは1990年代以降、日本の政治改革のモデルと捉えられてきたから、比較政治論としても有用な一冊といえる。 イギ

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民主主義と選挙制度
2018年02月07日23:59

 民主主義といっても、各国によって性質は少なからず異なっている。そして民主主義を政治的に形づくるものとして公正な選挙があげられるけれども、たとえば小選挙区制と比例代表制のどちらを採用するかによって、議会のあり方や政策決定のプロセスも大きく違

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 二日前も、投資の話に触れたけれども、昨夜のダウ平均は先週末の下落を受けて、開始直後は持ち直すかのような動きをみせていたけれど、後場の後半に急落、一時は1600ドル近い下落となり、終値も1200ドル近く、数字としては史上最大の下げ幅となった。もっと

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北窓は閉めたまま
2018年02月05日18:26

 昨日は親戚の法事があり、今日も朝からあちこち走り回っていた。日中でも凍える寒さで、北からの強い風がコートを着ていても体温を奪っていく。山間部では風雪のために視界が悪く、空港は今朝まで欠航する便もあった。平野部でも、薄日が差していたかと思う

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 「政治は一寸先が闇」というけれど、経済も似たようなもの。昨年後半あたりから、世界的に経済は好調で、それは株式市場にも強く反映している。アメリカのダウ平均はずっと右肩上がりで、年初にはついに25,000ドル、さらには26,000ドルの大台をあっさり突破

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帰郷
2018年02月03日13:36

 昨晩、帰郷。四国は緯度が低く、南国のイメージもあるけれど、冬は横浜よりも寒い日が多い。郷里の駅を降りて、さっそく北からの冷たい風に吹かれると、太平洋に面した東海から南関東は、海からの暖かい風の恩恵を強く受けていることを実感する。 計画性の

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福祉施設と防火対策
2018年02月02日08:09

 自立支援施設の火災で、11人の死者が出たという。福祉施設によって規制にも違いがあるのかもしれないけれど、老人ホームなどの場合、室内に持ち込むものを含めて、厳しい指導がなされている。 当然のことだけれど、室内に火が出るものの持ち込みは禁止。ガ

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 この時期、デパートの催事場をはじめ、いろいろなところでチョコレートが売られている。そこに集まっているのはほとんどが女性なのだけれど、そこに紛れてみたりもしている。 といっても、私は特にチョコレートに詳しいわけでもない。高級チョコレートと、

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