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日記一覧
- Sola scriptura
- 2017年10月31日17:24
1517年10月31日夜、ドイツの神学者であるマルティン・ルターがヴィッテンベルクの城教会の門扉に、「95カ条の論題」を貼りだした。これが、のちに「宗教改革」と呼ばれる運動のはじまりとされる。 法律家になるべく、大学で哲学を学んでいたルターは、ある
- 木枯らし 晩秋から初冬へ
- 2017年10月30日20:43
今日は台風一過の晴天。すっきりとした青空に恵まれた。ただ、台風が抜けた後も風が強く、日が暮れると肌寒く感じた。天気図をみると、台風から変わった低気圧と大陸の高気圧に日本列島が挟まれる西高東低の気圧配置となっている。このような条件で、十月半
- 雨の週末、再び
- 2017年10月29日18:23
十月末だというのに、二週連続で週末に台風が接近して、各地で大雨になっている。本来は、初夏の頃と並んで過ごしやすい時期のはずが、今年は雨続きだった。今日開催される予定だった横浜マラソンも中止。この時期の週末はいろいろイベントも多いだけに、影
- 独立について 国家と地方、公的領域と私的領域の峻別
- 2017年10月28日11:12
「リベラリズム」の意味をおさらいしようとして、長谷部恭男『憲法とは何か』（岩波新書、2006年）を読んだ。長谷部先生は、東大教授も務めた憲法学の権威である。2015年の安保国会で自民党側の参考人として呼ばれたにもかかわらず、安保法制を違憲と述べて
- 学校給食のこと
- 2017年10月27日08:39
私は四国で生まれ育ったのだけれど、「ソフト麺」は給食によく出たように思う。はっきり確信できないのは、確かにビニール袋に入った麺ではあったのだけれど、それが本当にソフト麺だったのかどうか、いまとなっては確認しようがないからだ。どうやら、この
- 読書のための利便性、読書への動機について
- 2017年10月26日09:00
私の実感として、本を読む習慣のある人であればあるほど、紙媒体を支持している。要因としては、電子書籍よりも紙のほうが刊行が早く、種類も豊富であること。電子書籍の場合、サイト元が閉鎖した場合など、もう読めなくなるのではないかという懸念もあるの
- イノシシの出没
- 2017年10月25日06:11
どこの田舎だと思ってみてたら、郷里だった。しかも市街地からも意外と近い。 近年、香川県はイノシシの獣害に頭を痛めている。2002年度に被害額が初めて1億円を突破して以降、近年では3億円近くまで跳ね上がっている。このうち、イノシシの被害は1億円以
- 「一票の格差」是正の諸問題
- 2017年10月24日08:28
選挙があるたびに、「一票の格差」をめぐる問題で提訴がなされる。これ自体は、「法の下の平等」を原則とする以上、何もおかしなことではない。実際に完全な平等を実現させることは難しいとしても、それに近づける努力は続けるべきだからである。そうした運
- 総選挙 開票速報から見えること
- 2017年10月23日02:39
総選挙は、自民党は前回の議席数をほぼ確保して、絶対安定多数（衆院の過半数に加え、院内の常任委員会の過半数、委員長ポストも独占できる議席数）を大幅に上回る見通しである。公明党と併せた与党では、全議席三分の二も超えそうだ。 要するに、ふたを開
- どの選挙制度がいいのか それぞれの長所、短所を考える
- 2017年10月22日11:36
総選挙の公示期間は秋雨続きで、それまでの残暑から一変。師走並みの寒い日が続き、投票日当日は、超大型台風襲来ということで、野党第一党の溶解と同じく、気候のほうも荒れ模様が続く。 選挙の大勢は、投票締め切りとともにメディアによって報じられるこ
- 歴史からみた羽織
- 2017年10月21日08:25
急に冷え込んでくるこの頃は、特に日暮れあたりになると何か羽織るものが欲しくなる。このように、この動詞「羽織る」という言葉が名詞化したものが、いわゆる羽織である。着物の上から文字通り羽織るもので、礼服扱いである。とはいえ、実際に見かけること
- 選挙戦終盤に思うこと
- 2017年10月20日21:48
本来ならこの時期は、秋晴れの心地よい天気が続くはずなのだけれど、先週からずっと梅雨のような天候である。おまけに寒い。10日前までは半袖で十分だったはずなのに、道行く人たちの服装も、いまではダウンを羽織っていたりする。 そして、総選挙も明後日
- 企業の不祥事と問題提起について
- 2017年10月19日21:08
神戸製鋼や日産といった、日本を代表する企業の不正が相次いで明るみになっている。これをして技術立国日本の凋落みたいな論調も一部で聞かれるものの、そこは少し立ち止まって考える必要がある。これらの不正や隠ぺいは、長期間にわたって続いていたことが
- 過去のイメージと現在
- 2017年10月18日21:46
「人の一生は重き荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず」という言葉は、徳川家康の遺訓とされている。幼い頃から人質として他家で暮らし、長じてからも近隣の大大名から圧迫を受け続けながら、ついに天下人にまで達したその人生を映したようでもあり
- オレンジ色に染まる秋
- 2017年10月17日22:58
ここ数日、急に冷え込んできて、道行く人たちの姿も、秋の装いを飛び越えてダウンやコートを着込んでいたりするけれど、草木の変化は急な暑さ寒さにはそれほど左右されない。 もちろん、一週間前までは夏日が続いたせいもあって、紅葉や秋の草花の開花は遅
- 享徳の乱 関東の「戦国時代」の幕開け
- 2017年10月16日18:53
応仁の乱に先立つこと13年前、関東地方では早くも戦乱が始まった。これを享徳の乱という。戦いは長期化し、応仁の乱の勃発と終結を挟む28年もの歳月を要した。日本中世における三十年戦争ともいわれる所以である。 ところがこの戦いがどのような展開を経て
- 総選挙 公示から投開票までの短さと、それを利用した各党の戦術
- 2017年10月14日10:48
ひと言で公的な選挙といっても、衆参、知事、市町村長、地方議会など、さまざまである。有権者としても、選挙区ごとの国政選挙（衆、参）、自治体選挙（知事、県議会、市町村長、市町村議会）と、期日が重複することはあっても、私たちは基本的に六つの選挙
- 文庫本の誕生とその影響
- 2017年10月13日07:25
現在は装丁もしっかりしているから、文庫本や新書でも長く手もとに置くことができるけれど、もともとこうした本は読み捨てを前提に誕生した。元来、本というのは表紙に羊皮紙などを使った豪華で高価なもので、持ち運ぶのではなく、書棚に飾るコレクション的
- 夏日の横浜
- 2017年10月12日21:27
今日の横浜は、気温が29.5℃まで上がり、九月上旬並みの暑さを記録した。湿度も高く、夕方になっても蒸し暑さが続いた。ちょうど、赤レンガパークを横切ったのだけれど、今日もオクトーバーフェストが開催されていて、平日の夕方にもかかわらず、ビール片手
- 「傍流」としての歴史
- 2017年10月11日22:51
私たちが学ぶ日本史というものは、文字通り日本全体の歴史を踏まえているように見えるけれど、実際は相対的に権力の強い地域を中心に描かれているものがほとんどだ。具体的には、朝廷の権力が他を圧倒していた古代は、遷都の影響はあるにせよ、基本的には畿
- 池袋のこと
- 2017年10月10日23:54
久々に、池袋に出かける。横浜からのアクセスも格段によくなって、JR線では湘南新宿ラインが、私鉄では東急東横線・東京メトロ副都心線の一本で行ける。2000年頃までは渋谷で乗り換えないといけなかった。 横浜から、東横線の車窓を眺める。かつては毎日の
- オクトーバーフェストと横浜
- 2017年10月09日21:32
連休最終日の横浜みなとみらいでは、いろいろな催しが行われていたけれど、特に赤レンガパークは、大勢の人たちでごった返していた。「横浜オクトーバーフェスト」といって、毎年10月上旬頃、このあたりは巨大なビアホールに変わる。2002年に初めて行われ、
- 私のよく見た海外ドラマ
- 2017年10月09日09:05
いまでは、テレビはもちろん、ネットによっても身近になった海外ドラマだったけれど、いまから二十年ほど前、私にとってはまだ触れる機会は限られていた。ただ、DVDの普及によって、洋画と同じく海外ドラマが比較的安く手に入るようになり、さらにその廉価
- 秋の匂いについて
- 2017年10月08日00:40
秋の匂いというものがある。おそらくは、どこかから漂うキンモクセイの香りと街の匂いが混ざったものなのだろうが、秋雨が抜けて青空が見える夕方、特に感じやすい。 匂いというのは記憶にも作用しやすいものらしい。だから、一年のなかでも決まった時期の
- マチアソビは徳島の賑わいをどう取り戻していくのか
- 2017年10月07日13:12
四国の徳島市で、9月末から10月前半にかけて、マチアソビというアニメ・ゲームイベントが開催されている。2009年に、東京に本社をもつufotableというアニメ制作会社が徳島にスタジオを設立したのをきっかけにして、このイベントを立ち上げたという。 阿波
- 時代を映す建築物たち
- 2017年10月06日21:52
『京都ぎらい』（朝日新書、2015年）など、独特の視点で数多くのベストセラーを世に送る井上章一先生（日文研教授）は、あるコラムで建築について触れていて、それらは一見すると自由に造形を羽ばたかせているようで、実は一定の様式にはまっている、と指摘
- ハプスブルク家の「帝国」 近世の中欧秩序とスペイン
- 2017年10月05日21:52
横浜へ移動する際に読んでいたのが、岩��周一『ハプスブルク帝国』（講談社現代新書、2017年）だった。実は、横浜を離れた10日ほど前にも、これを読んでいたのだけれど、400ページという、新書としては分厚く、またハプスブルク家1000年の通史という内容で
- 中秋と月餅の話
- 2017年10月04日12:30
今日は中秋、すなわち旧暦8月15日である。満月を「十五夜」というのも、旧暦が月の満ち欠けを基準にしていて、旧暦の15日が満月になるように設定されていた。現代人にはピンとこないけれど、昔の人にとっては月の満ち欠けは重要だった。なぜなら、街灯もな
- 銃社会と合衆国憲法
- 2017年10月03日13:34
アメリカで銃犯罪のニュースが聞こえてくるたび、私たちは「なぜこれだけの悲劇が繰り返されているのに、銃規制が進まないのか」と疑問を抱く。個人が合法的に所有する銃の数は2億7000万丁、銃で亡くなる人の数は毎年3万人を超える。こんな国は他に見当たら
- ヨーロッパの独立運動 その傾向と歴史
- 2017年10月02日12:35
ヨーロッパの独立運動といえば、近年ではイギリス北部のスコットランドが、独立の是非を問う住民投票を2014年に行ったことが記憶に新しい。これはスコットランド在住の人びとを対象として、イギリス政府も公認した投票であったけれども、結果は反対が55%を
