「無慈悲、憤り、怒り、叫び、そしりなどを、いっさいの悪意とともに、みな捨て去りなさい。お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいてあなたがたを赦してくださったように、互いに赦し合いなさい。」(エペソ 4:30-31)かつてヨーロッパで
19世紀の詩人ジャン・リシュパンの詩を基にかなり大幅に改定が施された上で旋律が付けられた歌に生まれ変わった。ヴァイオリンに喩えられたのは心ばかりでなく、愛し合うふたりの肉体的な反応や仕種も含んでいる。リュシエンヌ・ボワイエが歌ってヒットした後
第1楽章「歌」、かなり刺激的なクラリネットとヴィブラフォンの序奏に続いて主題が弦楽器によって提示される。モノクロ映画の情景のような古びた印象を感じる。ここに表題通りの「歌」の残滓が感じられる。フガート風に展開し徐々に無調性感と圧迫感が強まる
ブリテンは3曲の弦楽四重奏曲を書いている。ブリテンの全作品の中でも中核をなす優れた音楽性が持つと思うが、楽想が暗くて地味なせいか関心を寄せる人は少ない。第2番はヘンリー・パーセルの没後250年を記念して書かれた意欲作。イギリスでのパーセルの評価
第1楽章、たぶんコールアングレだと思うが、切ない思いを抱えながらも明るい太陽の下へ繰り出して自信を取り戻すような感覚を味わえる。日差しはきらびやかで心に幸せの種を蒔いているようだ。第2楽章、弦楽の中に赤ん坊の寝息が聞こえるような穏やかな音楽が
第1楽章「スカイライン」、おそらく高層ビル群の輪郭を意味するのだろう。不協和音を高らかになり響かせて曲が始まる。ビルの建設工事にありそうな雑音や街の騒音が打楽器を効果的に使って生き生きと描かれる。ラテン的なリズムに乗っているのが面白い。剥き
ダリオ・モレノはとぼけた顔をしたコメディアン風の歌手兼俳優。太めな体格がかわいい。父親はユダヤ系トルコ人、母親はメキシコ人、トルコで生まれメキシコで育てられた。という事もあってか故郷トルコの歌にフランス語の歌詞を付けて大ヒットさせたのが「イ
とても重苦しい雰囲気で曲が始まる。死を目前にしたやるせなさみたいな混沌として思いが伝わって来る。しかし張りつめた表現ゆえに逆に弦楽三重奏の魅力を最大限に引き出し得たのかとも思う。タイトルからしてドイツ音楽の系統かと思わせられる、古い形式を用
「神である主は土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで人は生きものとなった。神である主は東の方エデンに園を設け、そこに主の形造った人を置かれた。」(創世記2:7-8)創世記は面白い。天地創造とエデンの園に関して間違った考
マドリガーレ集「戦いと愛のマドリガーレ」の中の一曲。戦いと愛が並んでいるのが面白い。全体を知らないから何とも言えないが、愛は必ずしも平和ではない心の内の戦いを呼び覚ますこともあると暗示しているようにも感じられる。曲は3部構成になっているが両
序奏はクシロフォンやトライアングルの響きが印象に残るおもちゃの音楽隊という雰囲気で楽しい。鳥が歌い出し弦楽器がのどかな情景を描き出すのも束の間、強い風を受けたのかもみくちゃにされる。金管が入るとちょっと不気味だが比較的のどかとも言える。中間
ジャングルの夜明け。冒頭の導入音楽はまさに印象派の清楚な美しさに溢れている。森の中の夜明けは忍び足で訪れる。静寂の中に真っ黒だった影が緑色の息を吹き返す。突如おどけ者の猿の群れが登場しあたりは喧騒に満たされる。木から木へと飛び移り、この猿た
物々しい雰囲気で開始し、銅鑼が鳴らされるとすぐに男性合唱が登場する。僧侶の祈りで神の御前にひざまずき天を仰いで熱を込めて讃えている姿が見える。とても穏やかで美しい音楽だが中国風とは言い難い。あくまでケテルビーの想像が生み出した異教の寺院の雰
第1楽章、憂いのある旋律で曲が始まる。水面に映る自分の心模様を眺めているような雰囲気を感じる。何かわだかまりに捕らわれてどこかすっきりしない気分だがそれがまた美しい。後ろ髪をひかれながらも前を見ようと努力しているようで結構意気揚々と曲を閉じ
静寂から無の存在が発する音がかすかに聴こえて来る。死への恐れや痛みから生まれる幻聴がコーダに向かって次第に高まりついには脳を突き破り減衰する。冒頭のピアニシモの部分は美しく幻想的な音像を作り出している。音楽そのものは終始混沌としていて特定の
2013年のコンクール用の課題曲として作られた作品で副題が「ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェンの主題による変容」となっている通りにベートーヴェンの旋律を随所に用いた面白い吹奏楽曲。パロディと考えてもいいとは思うが大真面目なベートーヴェン讃歌と
「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。」(詩篇 119:105)何か問題にぶつかるとどうしてこんな目に会うんだと不運を訴え、誰のせいか考え出し自分に原因があるとは思わない。それが人間の性なのだろう。事は創世記から始まっている。アダ
普段クラシック音楽を聞かない人でもおそらく知っている「ラデツキー行進曲」をスティーヴン・ハフがピアノ曲に編曲している。それもワルツ風でお洒落な曲に生まれ変わっている。出だしは弱音のスケールで幻想的に。すぐに主題が登場し気ままに装いを替えて楽
ごく普通の父親がみすぼらしく感じたり、会話がぎくしゃくして弾まない時期がある。多くの人がそう言う体験をしているだろう。それは何も日本だけの話しではなく、どこの国へ行っても父親は母親よりも遠く、もしかしたら疎まれる損な役割にもくもくと耐えてい
第1楽章、囁くようにと指示されているがそれにしては苛立ちのような強い意思表示で始まる。すぐに静まってビブラフォンと木管によるかすかなざわめきが聞こえて来る。金管が加わり強い存在感を示す。音楽は次第に高まる。地上での穏やかな営みと地下で燃えた