7/10
リック・アルヴァーソン監督
ティム・ハイデッカー エリック・ウェアハイム
ジェフ・ジェンセン ジェームス・マーフィー
グレッグ・ターキントン ケイト・リン・シャイル
Entertainment (2015) The Mountain (2018)の
リック・アルヴァーソン作品。
親からの遺産により何もしなくても生活できてしまう
主人公スワンソン(ハイデッカー)。同じ境遇の人達と
平日からつるむばかりで、怠惰で何事も冗談ですまして、
人生に正面から向き合うことのなかった人物が、
他者に必要とされ、社会と繋がることで、
生の実感を得ようとするかのように、
安い給料のバイトをはじめたり、寝たきりの老人の
世話をほんの少しだけしたりする。
まず酔っ払って裸でおっさん同士が組み合う醜悪な
シーンが冒頭あり、最初から不快指数を上げて、
観客に帰るなら今ですよと教えてくれる親切設計。
その後も真面目に生きている人達を、全く笑えない
冗談で弄るシーンが続き、スワンソンが不快極まりない
のだけれど、そもそも本人もまったく楽しそうでなくて、
感情の起伏は皆無。
そんな主人公が一歩踏み出して、バイトで知り合った
女の子とちょっとしたデートをするのだけれど、
そこで女の子が癲癇発作をおこしても、眺めている
だけという、覚悟のなさ。
そもそも人はそう簡単に変われないというリアルさが
この映画の誠実さ。
とはいうものの少しずつ社会とつながり、本人も
ラストでは本物の表情をみせて、不快映画がいつのまにか
ちょっと良い話になっている。
親の自分としては、子どもに富を残す(大して残せなさそうだが)
だけではなく、実りある生き方を提示できたらと思うのでした。
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