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2026年08月17日23:40

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Room Temperature 2025年作品

https://www.imdb.com/title/tt36461726/
6/10
ザック・ファーリー監督脚本
デニス・クーパー監督脚本
チャーリー・ネルソン・ジェイコブス ジョン・ウィリアムズ
クリス・オルセン アンジ・ダージェント
スタニア・カーン バージニア・アダムス
リリ・タナー アトラス・モール・ジェームズ
ベンジャミン・ワイスマン ミッチェル・シュリッケンマイヤー
レニー・ドッジ=カーン サバス・テイラー
デズモンド・キャシディ レシア・ドレ・レシオ
カリン・グルブラン ジョン・トゥイテ

ジョン・ウォーターズが2025年の映画ベスト10で第6位に選出。
毎年、家族の住む家をお化け屋敷に改装し、地域住民にアトラクションとして開放している一家。
もともとは緩やかな家族行事だったらしいが、家長である父親の構想は年々肥大化している。
出演者は全員がダウナーというか、ひたすら台詞が棒読みで、異様なほど熱量がない。
途中、「8歳のときからこの家族と暮らしている」というフランス人青年エクストラが何気なく登場するあたりから、
観客はこの一家そのものがおかしいのではないかと気づき始める。
やがて、主に会話の端々を通して、父親が暴力を思わせる支配を行いながら、お化け屋敷という自らの妄想を家族に
強いていることが見えてくる。家族の側も、その異常な状況を日常として自然に受け入れてしまっている。
途中、一家を揺るがすはずの重大な事件が起こる。しかし感情的な反応は一瞬だけで、家族は再び精神的な鈍麻へ戻っていく。
一見すると退屈で、観客の注意を誘導する分かりやすいフックもない。
しかし実際には、強調されずに配置されたヒントから、観客自身が一家の異常さを読み取らなければならない。
挑戦的であると同時に、観客への信頼がなければ成立しない映画だろう。ハリウッド映画の文法を絶対的な
基準としている人には、おすすめしづらい。
この映画がジョン・ウォーターズに刺さった理由を個人的に類推するなら、彼が長年パトリシア・ハーストに
関心を持ってきたことと無関係ではないのかもしれない。特殊な集団の内部に置かれた個人が、
集団の役割を演じるうちに自らの意思を失い、被害者と共犯者の境界まで曖昧になっていく。本作にも、
ウォーターズが繰り返し関心を寄せてきた問題との響き合いがある。
一方で、父親による支配の描写を曖昧にしすぎているとも感じた。
他の家族がそれまでどのような暴力や支配を受けてきたのか、家族内部にどんなヒエラルキーが
形成されているのかが、十分には見えてこない。
家族全員の平板さを最後まで貫いた演出は大胆だ。しかし、豊かな曖昧さというより、
支配関係を判断するための材料そのものが不足しているようにも見える。もう少しだけ家族それぞれの
反応に差をつけても、この映画の低温な異様さは損なわれなかったのではないか。

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