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2026年05月09日20:45

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【音楽】 伊福部昭没後20年祭記念コンサート

今日は伊福部昭没後20年祭記念コンサートに行った。
プログラムは次のとおりである。 

 ・伊福部昭:交響ファンタジ−「ゴジラVSキングギドラ」
 ・伊福部昭:交響組曲「わんぱく王子の大蛇退治」
 ・伊福部昭:管絃楽のための音詩「寒帯林」
 ・伊福部昭:管絃楽のための「日本組曲」

   野村英利指揮 オ−ケストラ・トリプティ−ク
   ソリスト:中村友里香/合唱:記念合唱団
   会場:北とぴあ さくらホ−ル (13:30 開演)

今年2026年は伊福部昭没後20年であり、今日はその記念コンサートである。伊福部ファンとしては、行かないという選択肢はない。13:30開演となっているが演奏が始まるのは14:00からで、その前にゲストトークがある。「ゴジラVSキングギドラ」に因んで、富山省吾氏、西岡徳馬氏、ロバート・スコット・フィールド氏の3名で、田中美央氏の司会で進められる。それぞれの同映画に関するエピソードや伊福部昭への思いなどを語った。ロバートは話がうまく、会場の笑いを誘っていた。そんなんで時間になり、演奏の始まりだ。

まずは「ゴジラVSキングギドラ」である。1991年公開の映画で、その音楽を組曲形式にまとめたものだが、これは「ゴジラ」からしばらく離れていた伊福部が、「やはり伊福部でないと」という熱い思いに応えて復帰したものであり、伊福部特撮音楽全開の音楽である。過去の「ゴジラ」音楽と素材は同じながら、この映画のために手を加えているところもある。もちろん凄まじい大音響になる箇所も多く、ティンパニの激しい音は、私ももうこれが聴きたくて来ているのではないかと思うくらいだ。最後はお馴染みの「ゴジラのテーマ」で締める。

続いては「わんぱく王子の大蛇退治」である。これは1963年のアニメ映画への音楽であり、「古事記」に書かれたスサノオの話がベースになっている。子供向けに脚色されてはいるが、大筋のストーリーは「古事記」のとおりだ。この演奏には、イザナミ役のソプラノのソリスト、アマノウズメの舞の箏と笙、最後の場面では女声合唱も加わり、ドラマチックに展開していく。キングギドラよりも5つも頭の多い八岐大蛇が相手だし、凄まじい音楽である。イザナミは「母のない子の子守唄」をしっとりと歌う。中村友里香の真っ白なドレスが、なんとなくイザナミをイメージ(?)か。「アマノウズメの舞」は最初に音楽が出来て、それに合わせてアニメ画を作ったそうで、こんなところからも。音楽は添え物ではなく、映像と対等なのだということが伺える。

休憩のあとは、「寒帯林」から始まる。これは戦時中に満州国からの依頼で作られた。その後所在が不明となり「幻の作品」と言われていたが、ひょんなことから楽譜が見つかり、2010年に蘇演されている。そんな作品を今回は生でじっくりと聴くのである。木々に囲まれた林にうっすらと日が差すような、ゆったりとした雰囲気の第1曲、そして木こりの仕事歌から来ている第2曲の「杣の歌」。この「杣の歌」は個人的に大好きなところである。最後は「山神酒祭樂」で盛り上がるが、ここでも「ゴジラのテーマ」に酷似したフレーズが出てくるのが面白い。生で聴く機会は少ない曲だと思うが、生で聴くと心に響く名曲だと思う。

最後は「日本組曲」だ。もともとピアノ組曲として作られたものをオーケストラにしたもので、「盆踊」、「七夕」、「演伶(ながし)」、「佞武多(ねぶた)」の4曲から成る。これはもう日本のお祭りだ。太鼓ドンドコに笛が踊るという感じだが、「七夕」だけは静かにゆっくりと流れる。この旋律が「わんぱく王子の大蛇退治」のイザナミが歌う「母のない子の子守唄」と似ていることを知る。プログラムの解説に書いてあったが、聴いてみるとなるほどである。今まで気付かなかった。

お祭りが終わり、本日のプログラムも終了であるが、アンコール演奏があるようだ。女声合唱が再びステージに上がってきたので、予想はついたが、やはり「ゴジラ」から「平和への祈り」である。これは聴いていると涙が出てしまう。これほど心を揺さぶる曲があるだろうか。これでしんみりと終わるのではなく、2曲目のアンコールはやはり「ゴジラのテーマ」を演奏した。

楽し過ぎる演奏会であった。伊福部音楽は根源的なところに訴えかけてくるようであり、いつ聴いても高揚するのである。

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さて、何事もなかったかのように、いつもの感じでコンサート記録を書いたが、実は先日駅の階段で転倒してしまい、今も右脚の痛みが消えず歩行は辛い。特に階段の昇り降りはかなり辛い。新しい眼鏡もまだ受取日の前なので、物を見るのも不便だ。でも眼鏡が壊れただけで済んでよかった、こうやってコンサートには行けてよかったと思うしかない。
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