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2026年03月06日23:24

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【音楽】 庄司&カシオーリ・デュオリサイタル

今宵は、庄司紗矢香とジャンルカ・カシオーリのデュオリサイタルに行った。
プログラムは次のとおりである。

 ・モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第24番
 ・ブラームス、ディートリヒ、シューマン:F.A.E.ソナタ
 ・ダラピッコラ:タルティニアーナ第2
 ・ブラームス:ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」

   ヴァイオリン:庄司紗矢香/ピアノ:ジャンルカ・カシオーリ
   会場:サントリーホール (19:00 開演)

庄司とカシオーリのデュオの演奏を聴きに行くのは何年ぶりだろうか。このデュオの演奏は、よく知っている曲でも新鮮に聞こえることもあり、それも楽しみである。といっても、最初のモーツァルトのソナタからして、実は知らない曲であることに気付いた。CDも持っていず、たぶん生で聴いたこともないので、まさかのモーツァルトが初めて聴く曲だ。弟子の女性(貴族のお嬢様)に謹呈された作品ということで、それもあってか、聴いてみるととても親しみやすい素敵な曲だった。演奏も自然な感じで流れていて、よかったと思う。

続いては、「F.A.E.ソナタ」だ。3人の合作で4つの楽章から成るが、楽章間の関連はあまりなく、各人が自身の作風を反映して作ったものを合わせた曲である。ブラームスの作った第3楽章は時々演奏されるのを聴くが、全楽章まとめて聴く機会はあまりないかもしれない。ヨアヒムとお友だちの輪が想像できるようでもあり、各作曲者の「らしさ」も出ていて、聴いていて楽しい曲であった。

休憩のあとはダラピッコラから始まる。この作曲家は馴染みが薄い。20世紀の作曲家だが、バロック時代の音楽に少し20世紀の味付けをしたような作品もあるようで、今回演奏される「タルティニアーナ」もまさにそれであろう。標題からもタルティーニの作品のオマージュ作品であることは分かるが、そもそもタルティーニは「悪魔のトリル」ぐらいしか知らないので、聴いても「ああ、タルティーニだなあ」とはならない。まあ、実際に演奏を聴いてみると、バロックっぽい典雅な音楽に少し変わった響きも加えたような音楽という感じで、なんとなく雰囲気は分かった。

最後はブラームスの「雨の歌」である。この曲はこれまでに何度も聴いてはいるが、今回の演奏は、少し違った雰囲気も感じられて面白かった。冒頭が若干速めのテンポでヴァイオリンがふわっと入り、ジメジメした雨というよりは、春の暖かい雨というような、なんだかそんな感じにも聞こえた。ヴァイオリンの音量も微妙にコントロールしつつ、ふわっと流れる感じで、それもわざとらしくなく自然に弾いているようで、やはり、このデュオの演奏は、よく知っている曲でも新鮮に聞こえる部分もあるのだなと感じた。

このあとアンコール演奏があった。ブラームスのヴァイオリンソナタ第3番から第3楽章である。これは庄司のヴァイオリンも活き活きであった。さらにもう1曲、シューマンの「夕べの歌」でしっとりと締めて、演奏会を終えた。
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