今日は秋分の日。猛暑も収まり、ここ数日やっと涼しくなってきた。そんな午後、オーケストラ・エクセルシスの演奏会に行った。「知られざる作品に光を当てる」を掲げて活動しているオーケストラである。
プログラムは次のとおりである。
・スヴェンセン:ロメオとジュリエット
・スヴェンセン:交響曲第2番
・ハルヴォルセン:交響曲第1番
指揮:大浦智弘
会場:ティアラこうとう (14:00 開演)
ノルウェーの作曲家といえばグリーグが真っ先に浮かぶ人が多いと思うが、そのグリーグの親友スヴェンセンと、グリーグの姪婿ハルヴォルセンの2人の作品が今日のプログラムである。いずれも演奏会で聴くのは初めてではないが、前に聴いたのは10年くらい前なので久しぶりである。
前半はスヴェンセンの作品である。「ロメオとジュリエット」を題材にした音楽は山ほどあると思うが、このスヴェンセンの曲も、静かな序奏で始まり、途中で両家の争いを表す激しい部分が現れ、最後は静かに消えていくと言った流れで展開していく。ただ、争いの場面もあまり激し過ぎず、最後もあまり悲劇的になり過ぎず、ほどよく抑制した感じだろうか。10分強の演奏時間で、エッセンスだけはしっかりと表現した作品という印象である。
2曲目は、スヴェンセンの交響曲第2番だが、この曲は初めてCDで聴いた時から「楽しい曲」という印象があった。ノルウェーの田舎を思わせるような(といっても行ったことはないが)、どこか牧歌的な雰囲気もあり、それでいてきっちりと構築された作品だと思う。第2楽章は「カエルの歌」に聞こえてしまう箇所があるが、それよりも改めて聴くと。きれいな旋律が散りばめられた素敵な楽章だなと思った。第4楽章の「カエルの歌」(?)のあとの、タ〜リララリ〜ラ、タ〜ラリララ は一度聴いたら耳に残る。「楽しい曲」だと最初に思ったのは、この部分によるところが大きいと思うが、今日聴いても楽しかった。演奏も素晴らしかった。
休憩のあとは、ハルヴォルセンの交響曲第1番だ。スヴェンセンが「楽しい曲」なら、この曲は「カッコイイ曲」だというのが、初めて聴いた印象であった。以前どこかで書いた記憶があるが、宇宙モノのSFアニメにも使えそうな曲なのである。まあ、これに賛同する人がいるかは分からないが。でも実際に演奏を聴いてみると、やはり「カッコイイ曲」であることに間違いない。4つの楽章を通して、旅立ち〜行程〜回想〜戦いそして帰還という物語になっているように聞こえてしまう。それはそれとして、劇的で聴く人を魅了する要素が盛りだくさんな曲であることに間違いないと思う。やや金管が「鳴り過ぎ」に感じた箇所もあった(あくまでも個人的な感想)が、全体としては素晴らしい演奏であったと思う。
日本では演奏機会が多いとは思えないスヴェンセンとハルヴォルセンの作品を、久しぶりに生で聴けたのはやはりうれしい。
最後はアンコール演奏があったが、ここはグリーグだろうと予想していたらそのとおりで、「婚礼の行列の通過」であった。「ペール・ギュント」の中の1曲で、グリーグのピアノ曲からハルヴォルセンが管弦楽に編曲して再演の際に挿入したものだそうである。そんなのがあるとは知らなかった。このオーケストラはアンコール演奏した曲も、終演後に解説が配られるのでうれしい。
そんな訳で、第1回演奏会からほぼ毎回行っているオーケストラ・エクセルシスだが、今回も満足であった。
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