連日の猛暑で身体もまいってしまいそうだが、それでも外出はする。今日は青砥にラスベート交響楽団の演奏会を聴きにいった。
プログラムは次のとおりである。
・ニールセン:序曲「ヘリオス」
・グラズノフ:幻想曲「海」
・チャイコフスキー:交響曲第4番
指揮:小久保大輔
会場:かつしかシンフォニーヒルズ (14:00 開演)
グラズノフの作品をメインにしているオーケストラであり、グラズノフの交響曲を全曲を演奏しているアマチュアオーケストラとしては、たぶん国内唯一だろう。これまで複数回演奏している交響曲もあるし、協奏曲や管弦楽作品もかなり取り上げているが、毎回必ずグラズノフ作品がプログラムに含まれるのである。そんな訳で私もかなりの回数の演奏会に行っている。今回は「海」ということで、なんとプロのオーケストラも含めておそらく日本初演とのことである。
まずはニールセンの「ヘリオス」から始まる。ギリシャ神話の太陽神であり、ヘリオスが空を駆け抜けるのを、日の出から日没までの移り変わりとして描いた作品である。だんだんと夜が明けていく感じが良いが、最初の方のホルンが少し不安定だったのは、まあ朝靄に揺れる太陽のようなイメージ(?)ということで、これもよしとしよう。全体を通して聴き終わると、たしかに日の出から正午を経て日没までとイメージしやすい曲ではあった。
続いては、グラズノフの「海」であり、このオーケストラの本領発揮ということで、良い感じの演奏であった。最初の低弦による小さな波が、そのあとだんだんと大きくなっていきついには荒れ狂うが、また収束するという、これまたイメージしやすい曲である。もっとも日本の海を描いたわけではないので、あくまでも脳内のイメージではある。CDでは聴いているので、まさか日本初演とは思わなかったが、こうやって埋もれていた作品に再び光を当てるのも、グラズノフ作品を積極的に演奏するオーケストラの役割として素晴らしいものであろう。
休憩のあとはチャイコフスキーの第4番だ。今日のメインはグラズノフではなくチャイコフスキーだ。前半にグラズノフ作品を終えてしまったが、むしろチャイコフスキーには相当気合が入っているのを感じさせる演奏だった。冒頭のファンファーレはしっかりと鳴り、第2楽章のオーボエソロも素敵だったが、なんといっても第4楽章がエネルギッシュであった。最初のシンバルも強烈だったが、途中でシンバルが、他の打楽器奏者も持ち変えて4人で一斉に鳴らすところがあったとは知らなかった。実は、個人的にはチャイコフスキーの交響曲の好み順では上位の方ではなかったが、久しぶりに聴いたせいか結構いいなと思った。素晴らしい演奏だった。
最後にアンコール演奏だ。何も説明せずにさっと始まる。この流れならたぶんチャイコフスキーだろうと思っていたらそのとおりで、「弦楽セレナーデ」より第2楽章ワルツを演奏して、今日の演奏会を締めくくった、
演奏会を終えて外に出ると、雲が増えて太陽が隠れたせいか、少し暑さが和らいだように感じたが、歩くとやはり暑いのであった。
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