今日の夜は代々木八幡に、小林美樹&小林有沙 DUOリサイタルを聴きに行った。プログラムは次のとおりである。
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番
・ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ヴァイオリン:小林美樹/ピアノ:小林有沙
会場:ハクジュホール (19:00 開演)
小林姉妹によるブラームスのピアノとヴァイオリンのためのソナタ全曲演奏会である。姉妹デュオなので、息の合った演奏が期待できる。
まずは一番有名な「雨の歌」から始まる。太陽ギンギラの猛暑続きだが、ここは涼し気に「雨の歌」である。ジメジメジトジトな雨ではなく、ザーッと降ってカラッと晴れるような、まさに夏の雨のような雰囲気に聞こえたのは気のせいかもしれないが、演奏はそんな感じで、なかなか良かったと思う。この曲はやはりヴァイオリンの方が主役的なポジションになるのだろうか。妹のヴァイオリンを姉のピアノが優しく支えるような感じであった。
2曲目の第2番は、冒頭のピアノからして素敵である。今度はピアノがリードしているような感じに聞こえるのは、やはりピアノのパートに美しいメロディーが散りばめられているからだろうか。amabile で tanquillo で grazioso な、各楽章の標語通りの演奏であったと思う。
最後の第3番は、このソナタの集大成である作品だし、内容も濃い曲だと思うが、演奏の方も素晴らしかった。ピアノもヴァイオリンも、特に最終楽章などはエンジン全開でありながら、両者が見事に融合して素晴らしい演奏を聴かせてくれたと思う。個人的な感覚ではあるが、今回の第3番の演奏は今まで聴いた中でもベストに近いのではないかと思う。
全てのプログラムが終わり、ここで妹の美樹さんによる挨拶があった。「今日は録音も兼ねているので、いつもと違った形になりましたが」ということは、普段はトークも入れたりしているのだろうか。「今の時代は2時間スマホを触らないのは難しいと思いますが、その2時間を私たちの生の演奏を聴いて下さることに使っていただきありがとうございます」ということである。
最後はアンコール演奏があった。やはりブラームスであり、5つの歌曲(作品105)から「歌が導くように」を、ハイフェッツ編曲版による演奏である。元の歌曲も含めてたぶん初めて聴くが、そんな感じがしないのは、ブラームスらしい旋律が耳に馴染んでいるからかもしれない。
ブラームスのソナタを、息の合った姉妹デュオの演奏で堪能した、素敵な夏の夜であった。
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