夫を亡くし、寂しくも気楽なひとり暮らしを送る93歳のテルマ。ある日、仲良しの孫ダニエルが事故を起こし刑務所にいると聞いた彼女は、愛する孫を助けようと保釈金1万ドルを送金するが、それは典型的な詐欺の手口だった。犯人を突き止めてお金を取り返すことを決意したテルマは、旧友の老人ベンを巻き込んで、電動スクーターに乗って大冒険に出る。(映画Comより)
オレオレ詐欺に立ち向かうおばあちゃんの奮闘を描くコメディ映画。
このテルマを演じるジューン・スキッブは93歳、そして脚本も手掛けたジョシュ・マーゴリン監督の実の祖母テルマがモデルなのだそうです。
エンドクレジットに出て来たおばあちゃんがその実際の人物であり、104歳で今も御健在とのこと。
テルマの旧友ベンを演じたリチャード・ラウンドトゥリーはこの時83歳、2023年10月に他界したのだそうです。
穏やかに一人暮らしをしていたテルマのもとにある日、電話がかかってくる。
おばあちゃん助けて、車で人を撥ねてしまった、今刑務所に入れられているから、保釈金1万ドルをここに送って!
テルマはまんまと騙され、慌てふためいて送金してしまうのですが…
これって、まさにオレオレ詐欺。
以前、アメリカ人の友人から、オレオレ詐欺はアメリカではあり得ないと聞いたことがあります。
理由の一つは、大方のアメリカの老人家庭では、大金を置いていたりしない。
もう一つは、息子や孫といえども大人になったら独立した人間、その人間の為に大金を投じたりしない、ということでした。
しかし、やはり何処も同じだったのね。
シワだらけの顔、もっこりと丸まった肩、持病を幾つも持っている身体。
家族に心配をかけたくない、自分の思うように動きたい、しかし身体は中々言うことを聞いてくれない。
それでも自分で暮らしたい老人と、それを心配しながら見守る家族。
洋の東西を問わず、老人問題は何処でも切実。
違うのは、テルマと孫のダニエル(優しいが無職、すべてに自信なさげで何とも不甲斐ない若者)との間に、いつもユーモアがあること。
映画全体にも、なんとも控え目なユーモアが漂っていて笑えます。
テルマが日頃からミッション・インポッシブルを観ていて、トム・クルーズのフアンだったことは分かりますが、最後にああいう形で「不可能な任務」を達成するとは。
彼女は、トムの大きな顔写真が出た雑誌で、リビングに出て来たゴキブリを叩きのめしたのでした。
くすっと笑って元気が貰える映画です。
公式HP
https://www.universalpictures.jp/micro/thelma
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