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2024年06月11日20:22

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【読書】 最近読んだ本 備忘禄

最近読んだ本の、備忘的メモ。

●「日本列島はすごい」 (伊藤孝著、中公新書)

日本列島はユーラシア大陸東端に位置し、1万4千の島々から成っている。変化に富んだ気候が豊かな資源を生み、国土を潤している。この本は、地学者の視点で日本列島がどのように成り立ったかを述べた上で、海と循環する水とは別の火山列島ならではの「もう一つの水」、大気の動きがもたらず「湿った列島」、そして日本列島の塩の意味、森林、石炭、石油といった燃料としての資源、そして列島から産出される鉄や金などについて詳しく説明している。日本列島に住む人々は、そうした列島の特徴と向き合い、天災から命を守り、資源を活かした豊かな暮らしを続けてきているのである。改めて思うに、やはり日本列島はすごいのである。


●「流山がすごい」 (大西康之著、新潮新書)

千葉県流山市と聞いても、あまりピンと来ない人も多いかもしれないが、実はすごい市なのである。「母になるなら流山市」のキャッチコピーで、近年人口増加率全国トップを続けている。保育の楽園といわれる独自の送迎システム、つくばエクスプレスの開通を機に、新駅周辺を「千葉のニコタマ」といわれる場所に変えた井崎市長、そのつくばエクスプレスも、当初の流山市を経由しないルート案から、大物政治家を口説いて変更させた秋元市長などの功績が大きい。一方で流山ならではの特色を活かした有機農法は、地元以外からも「野菜を買うなら流山」と多くの人が訪れる。また、常磐自動車道のインター近くにある巨大な倉庫群は、まさに物流の拠点。アマゾンや楽天で購入した商品は多くがここから発送されている。かつて千葉県のチベットとまでいわれた流山が、今はすごいのである。


●「醤油・味噌・酢はすごい」 (小泉武夫著、中公新書)

日本の食卓に欠かせない醤油・味噌・酢は、古くから用いられてきた発酵調味料だ。この本では、それぞれがどのように誕生し、どのように発展して使われていったかを詳しく述べている。製造過程や成分についても詳しく解説するが、共通しているのは日本の「国菌」ともいえる麹菌の役割が大きいということだ。まさに日本の風土が生み出した発酵調味料といえるのだ。一口に醤油・味噌・酢といっても、時代や地域によってかなりのバリエーションがあり、実に面白い。また、高血圧や肥満の抑制や、発ガン予防にも効能があることも分かっている。長く海外で暮らしている日本人は、これら三大調味料が恋しくなるという。全ての日本人のDNAにも古来刻まれているのだろう。醤油・味噌・酢はすごいのである。


●「月はすごい」 (佐伯和人著、中公新書)

地球唯一の衛星で、最も身近な天体である月。身近であるがゆえに、宇宙開発という視点で見ても、アポロ計画から半世紀を経た今まさに過熱しているという。まずは、月とはどのような星なのか、表面がどのように形成されたのかをおさらいしたあと、重力が地球より小さいことで生じること、大気がないことで生じる温度差などの環境について理解する。そして、月に活用できる水資源があるのか、なければどうしたらいいのか、月にはどのような鉱物資源があり、現地でできることとできないことは何かを、さまざまな角度から検証する。さらに、探査で最近確認された地下空間を活用して、そこに町を作ることができるのか、月に豊富にあるヘリウム3は、夢のエネルギー源になりうるのか、そして月で食糧を生産することはできるのか等々、いろいろな可能性について考えていく。さらに月を拠点にして、火星などへ向かう計画も進められている。人類存続のためには将来、地球外にも生活範囲を広げなければならなくなるかもしれない。そんな可能性を持った月は、やはりすごいのである。


●「エビはすごい、カニもすごい」 (矢野勲著、中公新書)

エビやカニは、我々人間とさまざまな面でかかわっている。海辺や川辺でいろいろな種類のエビやカニを見かけるだけでなく、美味な食材として珍重されるものもある。そんなエビやカニについて、そもそもどのような体の構造を持ち、どのような行動をするのかを探っていくと、実に巧妙に出来ていて、律動感にあふれ、強い生命力を持つことが分かるのだ。成長に欠かせない脱皮の仕組みから、生殖の仕組みまで詳しく解説する。さらに、天敵から身を守る仕組みも、時には他の生物を利用したりして実に面白い。さらに、茹でると赤くなるのはアスタキサンチンという物質によるものだが、これもタンパク質と結合させて巧妙に目立つ赤色を隠したりする。こアスタキサンチンはもともとウィルスや細菌から身を守る免疫システムの強化に必要なものなのである。いろいろな観点から見て、エビもカニもすごいのである。
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