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2024年05月23日10:50

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柳田國男原作・京極夏彦文・阿部海太絵「えほん遠野物語しびと」を読んで

照る日曇る日 第2049回

遠野では死人が帰ってくることがある。から始まる死者帰還の御話だが、その一つ第21段は、話者の佐々木喜善の先祖の噺である。

老母を亡くした娘と孫娘が、囲炉裏端で火を絶やさずに寝ずの番をしているとき、死んで棺に入っているはずの老母が家に入って来る。そして「2人の女の座れる炉の脇を通り行くとて、裾にて炭取にさわりしに、丸き炭取なればくるくるとまわりたり」(柳田の原文)。

この最後の「丸き」は佐々木の談話にはなく柳田の後日の加筆だが、この個所を呼んだ三島由紀夫が、遠野物語は単なる伝承記録ではなく立派な文学であると絶賛した話は有名である。

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