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2024年05月21日13:30

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フランク永井が消された?!「昭和・平成の演歌大全集180曲」

 先日の新聞広告を見てのお話です。よくあるユーキャンの全面広告。この手の全集は過去にも多数あって区別が難しいのですが、これは最新のCDボックスのようです。
 フランク永井が昭和の演歌黄金時代の一角を担ったことに異論を唱える人は少ないと思うのですが、広告を良く見るとフランク永井の曲は一曲もなく、驚きました。
 10枚のCDに180曲。そのなかにフランク永井はいないのはどうしてなのか。とファンのやっかみでの悔しさがにじむのですが、客観的にみてどうなのか。という素朴な疑問も感じ得ません。
 収録されている歌手を自分なりに何となく(個人的なニュアンスだけで)世代分けしてみると、四つにわかれそうです。
 第1世代;美空ひばり、三橋美智也、春日八郎、三波春夫、村田英雄、島倉千代子
 第2世代:五木ひろし、都はるみ、森進一、鳥羽一郎、吉幾三、島津亜矢、石川さゆり、千昌夫、八代亜紀、美川憲一、香西かおり、瀬川瑛子、坂本冬美、天童よしみ
 第3世代:市川由紀乃、山内惠介、三山ひろし、福田こうへい
 入れば、フランク永井は第一世代。この企画の選曲者は、もっとも重点を置いたのは、第2世代の基本的に現役歌手の重鎮であり、それに続くであろう第3世代歌手たちのようです。
 残ったエリアに、欠かせないと思える第1世代の重鎮を据えた、といったところでしょうか。
 では、第1世代からフランク永井はどう消えたのか、を追おうとすると、趣旨のもとに対応を求められて各レコード会社の担当ディレクターの判断に行き着きます。
 ビクターによるものは、10巻のうちの4巻で、次のような内容です。
●第4巻 襟裳岬
港町ブルース(森進一)
捨てられて(長山洋子)
冬枯れのヴィオラ(山内惠介)
ノラ(門倉有希)
やっぱ好きやねん(やしきたかじん)
北の螢(森進一)
雨(三善英史)
傷だらけの人生(鶴田浩二)
伊勢佐木町ブルース(青江三奈)
あなたにあげる(西川峰子)
帰ってこいよ(松村和子)
じょんから女節(長山洋子)
浪花節だよ人生は(木村友衛)
霧氷(橋幸夫)
海雪(ジェロ)
風蓮湖(山内惠介)
おまえだけ(小金沢昇司)
襟裳岬(森進一)
 第1世代:鶴田浩二、青江三奈、橋幸夫、木村友衛
 第2世代:森進一、小金沢昇司、長山洋子、門倉有希、やしきたかじん、三善英史、西川峰子、長山洋子、松村和子
 第3世代:ジェロ、山内惠介

 このリストを見ると、いかなる基準で18曲を選曲したのかが判断できません。フランク永井を入れない理由も見えてきません。森進一は3曲採用されているので、その1曲をせめてフランク永井に当ててくれたら、とやっかみを繰り返したくなります。
 結局、このCD-BOXの押しは、現役歌手のファンを喜ばせるということなのでしょう。それなら、もう一歩つっこんで、第4世代を入れて、雰囲気をぐっと、第2、第3世代の若手に焦点をあてた企画にしてみたらどうだったのでしょう。だが、その若手にスポットをあてた企画がないのは、若手はそもそもCD-BOXを納入するという意欲が弱く、ネット利用での鑑賞が定着しているとか、こうした商品の購入に資金がないというのもあるようですから。
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