今日は、今年最後のコンサート。横浜みなとみらいにて神奈川フィルの「第九」である。
・ウェーバー:歌劇「オベロン」より序曲
・ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」
指揮:園田隆一郎
ソプラノ:迫田美帆/メゾソプラノ:福原寿美枝
テノール:澤��一了/バリトン:青山貴
合唱:神奈川ハーモニック・クワイア
会場:横浜みなとみらいホール (14:00 開演)
年末になるとベートーヴェンの交響曲第9番があちこちで演奏される。どこも「第九」だらけなので、最近はあまり聴きにいかなくなったが、今年はプライベートでもいろいろあった年なので、節目としては聴きに行こうと思い、神奈川フィルの演奏に行くことにしたのだ。以前いろいろなオーケストラの「第九」の演奏会に行ったが、神奈川フィルはたぶん初めてだと思う。
その前に、ウェーバーの「オベロン」序曲から始まる。歌劇そのものは知らず、序曲だけ聴いたことがあるというものだが、妖精の王の話なのだということは分かる。序奏のホルンに始まりフルートが絡んでくるあたり、妖精っぽい感じ(?)がなかなか良い。10分弱で演奏を終えると早くも休憩だ。
休憩のあとは「第九」である。合唱も独唱者4人も、演奏が始まる時にはいなかった。独唱者はともかく、合唱は最初から待機していることが多かったので、オーケストラだけがいて演奏が始まるのもなんだか新鮮だ。演奏はほどよいテンポで、ほどよいメリハリで進み、この曲を演奏するのに奇を衒う必要もないだろうということだろう。
第2楽章が終わると独唱者と合唱がステージ後方に登場した。拍手で迎えるのかと思っていたら、客席は静かに待っている。合唱も人数は多くなく、すぐに全員そろって第3楽章が始まった。ほぼ切れ目なく第4楽章に入り、バリトンによる O Freunde, nicht diese Töne! が朗々と響く。これが素晴らしいと最後まで安心して聴ける。第2楽章のティンパニがやや控え目に感じたのだが、合唱の前半のクライマックスの vor Gott! のところでは、ティンパニは ff のまま引っ張った。これが最近の流儀なのろうか。たぶん、ベートーヴェンの意図は楽譜に書かれた ff > p ではなく、こちらだと思うので、個人的には賛成である。
これでもかと合唱の人数を集めた「第九」も多いが、今日は前述のとおりやや少な目で、それが却っていい感じに聞こえたように思う。最後の方はオーケストラに圧倒されているところもないではなかったが。最後の最後はしっかりと盛り上げて演奏を終えた。
こうやって聴いてみると、やはり年に1回は聴いた方がいいと思った。ベートーヴェンが人類史上に残した大いなる傑作であることは間違いないと思うのである。
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