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2023年08月23日09:57

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トルーマン・カポーティ著・村上春樹訳「誕生日の子どもたち」を読んで



照る日曇る日 第1945回

表題作をはじめ、「感謝祭の客」「クリスマスの思い出」「あるクリスマス」「無頭の鷹」さいごの「おじいさんの思い出」まで、いずれも“イノセントな”老若男女が登場して、この世の一隅をほのかに照らしてくれる。

現世秩序の内部では、ちゃんと生ききれない人たちかもしれないし、いつまでも純な心を持ち続ける運命の人かもしれないし、医学的にはある種の発達障害を持った人なのかもしれないけれど、こういう人たちが存在しているからこそ、まだ人類にも、多少の希望と存在意義があるのではないでしょうか。

    権謀を凝らして利権を奪い取る卑しき男葉山に逝きたり 蝶人

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