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2023年06月27日21:03

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映画「ツレがうつになりまして。」(NHK-BS)

いまいち売れていない漫画家の晴子(宮崎あおい)。
結婚5年の夫・幹夫(堺雅人)のことは「ツレ」と呼び、郊外の家で、イグアナ1匹とともに暮らしている。

その「ツレ」の様子が最近少し変だ。
彼はIT系の会社で、お客様のクレーム対応をやっているが、仕事のストレスでずっとしんどい。なんとか満員電車に乗ろうとするが、身体が動かない。

病院に行ってみると医者(田山涼成)から、「うつ病です」と告げられた。
幹夫は会社の上司に相談するが、「みんな忙しくてうつ病みたいなもんだよ」といなされる。

晴子は、読者アンケートの結果がよくないからと、雑誌連載を打ち切られるが、幹夫には、
「会社辞めないと離婚だよ」と言うのだった。


なんとか会社を退職し、「認知行動療法」として毎日日記をつけ、幹夫は療養の日々を送り始めるが、不眠だったのがいきなり眠り続けたり、また落ち込んだりと、なかなか症状は安定しない。

実家で理容室を営む、晴子の母(余貴美子)や父(大杉連)も幹夫のことを心配するが、晴子は、
「わたし、彼がうつになった原因じゃなくて、うつになった意味を考えているの」とつぶやく。

晴子もうつについての本を読んで勉強したりするうち、「僕もうつになったことがあるんだよ」という、雑誌社の編集員に出会う。その人のすすめで仕事をもらい、新たにまたマンガを描くことをすすめられる。

だが、締め切りがせまっていて、いらついていた晴子が幹夫に投げつけた言葉がきっかけで、幹夫はまた心が折れ、風呂場で自殺を図ってしまった。

あやうく彼を助けたものの、晴子はショックを隠し切れない。

幹夫は、通っている病院で、自分と同様うつの治療をしている男・杉浦(吹越満)と顔見知りになる。ご近所でよく出くわすうちに、同じ病気で悩む同士、連帯感のようなものを感じてくる。

晴子は、「ツレ」のことをマンガにしようと考える。
うつになり、夫婦で苦しみ、悩み、病気と向き合ってきたことを、そのままマンガにするのだ。

出版した本「ツレがうつになりまして。」は好評で、うつ病について語る講演依頼も幹夫のもとにやってくる。
幹夫はもうサラリーマンには戻らず、晴子のマンガのサポートとプロデュースに徹することにするのだった。

2011年制作。
大河ドラマ「篤姫」で、夫婦役を演じた宮崎あおいと、堺雅人のふたたびの共演。
まさかの夫のうつ発症にとまどいつつも、暖かく見守り、夫婦で手を取り合って助け合っていたわりあう、そんな姿がほほえましい。
全体にハートウォーミングな空気の流れる、あたたかな映画ですが、佐々部清監督と知って納得。
物語にさしはさまれる、原作者・細川貂々さんのイラストがほのぼのします。

実はわたし、「うつ」が原因で自殺した知人が身近に2人もいる。
それだけに、自分の身体が、どうにもならない、気持ちもついて行けない・・という精神状態はさぞつらいだろう、と思う。
わたしはうつの経験はないが、過労でうつ手前まで行ったことが過去、二回ある。
二回目のときは東京勤務の頃で、この映画の「ツレ」のように、疲労しているのに夜、眠れなくなった。
病院で眠剤を出しますね、と言われて薬を処方されたが、薬の名前をネット検索したら「抗うつ剤」と出てきたことがあったなあ・・・(;´∀`)
(6月26日、NHKーBSプレミアム)

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