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2023年05月23日09:57

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攝津幸彦句集拾読三十一

花あやめくぐもり咲きてなほ咲きぬ
野守濡れひらかぬ唇となりにけり
おぼろなる夜の鈴の無を唇に閉づ
  「鳥子」より。連続した三句を拾い出してみた。唇は、どちらの句にも「くち」とルビが振られている。どの句も、ほのかなエロスを感じさせるが、エロスよりも伝統的な「忍ぶ恋」からアプローチした方が分かりやすいか。

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