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2023年01月09日19:47

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【音楽】 東京交響楽団ニューイヤー・コンサート

今年最初のコンサートは、毎年恒例の東京交響楽団のニューイヤー・コンサートである。
プログラムは次のとおりである。

 ・J.シュトラウスII:ワルツ「春の声」
 ・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
 ・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

   指揮:秋山和慶/ピアノ:小山実稚恵
   会場:横浜みなとみらいホール (14:00 開演)

これに行かないと1年が始まる気がしないというコンサートである。プログラムも珍しい曲ではなく、というより、1曲目と協奏曲は毎年変わるが、後半は毎年必ず「新世界より」になっている。年末のベートーヴェン交響曲第9番は最近聴きに行くこともほとんどなくなったが、年始の「新世界より」は毎年の恒例になっている。

さて、1曲目の「春の声」は、ソプラノ歌唱付ではなくオーケストラ版で演奏される。いかにも新年にふさわしいような、まさに春の喜びという音楽である。秋山さんは、いつもながら要所を押さえた指揮で、曲の魅力を最大限に引き出してくれるので、音楽だけに浸ることができる。新年1曲目として聴くのにふさわしい音楽であった。

続いて小山実稚恵さんが登場して、チャイコフスキーの協奏曲である。これは何年か前にもあったので、協奏曲は一回りしたのだろうか。冒頭のホルンによる序奏がゆったりとした感じで始まり、オーケストラが奏でる主題に合わせて弾くピアノの和音は、軽やかにふわっと鳴らしているように感じた。そのあとピアノは一気に激しくなり、オーケストラとは緊張感を持ってスリリングに絡んでいるように感じた。第2楽章は一転、美しいフルートを承けて入っていくピアノの繊細な音が素晴らしかった。切れ目なく第3楽章に突入し、そのまま最後まで楽しんで聴くことが出来た。

このあと、小山さんのアンコール演奏があった。今年は何だろうと思っていたら、左手だけで演奏をした。演奏前に小山さんが曲名を説明したが聞き取れず、しかも知らない曲だったが、聴きながら素敵な曲だなと思った。あとで確認したら、スクリャービンの左手のための前奏曲とノクターンより第2曲「ノクターン」ということだ。こういうこともあるので、毎年行ってもマンネリにはならない。

休憩のあとは、ドヴォルザークの「新世界より」だ。よく知っている曲なのに何度聴いても飽きない曲というのはいくつかあるが、「新世界より」もその一つだ。これは大好きな曲である。イングリッシュホルンによる第2楽章の有名なメロディーも良い感じだったし、第3楽章から切れ目なく突入した第4楽章は、蒸気機関車が走りだすような力強い出だしに始まり、秋山さんのきびきびとした棒さばきによって、最後までじっくりと楽しむことが出来た。そういえば、1回だけ出てくるシンバルは控え目な感じだった。これもいつもの秋山さんの「新世界より」だ。

全てのプログラムが終了したあと、秋山さんがステージに戻りかけているところで、突然小太鼓が鳴り出し、客席もそれに合わせて拍手を始める。もうみんな分かっているお約束のアンコールは、ウィーンと同じ「ラデツキー行進曲」である。会場の客も指揮に合わせて拍手する。会場全体が一体となって盛り上がり、演奏会を終えた。

ニューイヤー・コンサートということで、気軽に楽しめばいいと思って出かけたが、十分に楽しめた素晴らしい演奏会であり、今年1年いいことがありそうな気がした。
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