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2023年01月02日11:17

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『幽霊の子育て』(2022/11/09)

京の葬送の地、鳥辺野(とりべの)の入口を六道の辻と云いそこに西福寺や六道珍皇寺があります。
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その西福寺の向かいに飴屋「みなとや」があり、そこで幽霊子育飴(ゆうれいこそだてあめ)が売られています。
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こんな逸話があります。
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毎夜飴を買いに来る女性がおり、必ず一文払って帰っていった。
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飴屋の主人は毎日夜分に飴を買いに来る女を訝しんだが、それが六夜続いた。
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七日目にも飴を買いに来たがお金はないという。 店主はただで飴を与えたがさぁ大変だ。これは人間ではない。
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人は死ぬときに三途の川の渡し賃に棺桶に六文入れられる。それを使い果たしたから七日目にはお金が尽きたのだろうということだ。
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店主が跡をつけてみると墓場で女の姿が消えた。 そこらを探してみると赤ん坊が泣いていた。
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亡くなった母親は子への一念で、幽霊になってまで飴を買いに来て子の命を守っていたのだろうと、店主は赤ん坊を抱き上げ家に連れて帰り育てた。
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その子が大きくなって、寺に入り後に立派な僧侶になったという。
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その飴がこの幽霊子育飴というわけです。
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落語にもこの話があり「幽霊飴」というお題です。
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落語の中ではお寺はねね様のお寺、高台寺(子を大事)となっております。
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興味深い落語なので機会があったら一度聞いてみてください。
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飴は、水飴から作られた素朴な飽きないいい味です。
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#京都 #六道の辻 #鳥辺野 #幽霊子育飴 #幽霊飴 #幽霊 #門前名物
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