久しぶりにCDを購入した。
●鹿野草平 (1980- )
・よみがえる大地への前奏曲
・交響曲第1番「2020」
松井慶太指揮 オーケストラ・トリプティーク/早稲田吹奏楽団
(2021録音、Three Shells)
先日12/3のオーケストラ・トリプティークの演奏会で初めて聴いた「よみがえる大地への前奏曲」のCDが存在することを知り、購入した。オーケストラ版初演のCDで、やはり演奏はオーケストラ・トリプティークである。東日本大震災からの復興を願う意味を込めて作られた曲であり、演奏会で聴いた印象のとおり、穏やかな雰囲気で始まり、途中から力強くなっていくような曲で、前向きな気分になることを願って作られたというがよく伝わる曲である。
初めて聴く交響曲第1番は、新型コロナウィルス感染症の犠牲者への哀歌と、それを乗り越える人類の叡智を描いたものだという。「平和と脅威」、「爆発」、「哀歌」、「叡智」と題する4つの楽章からなる。第1楽章の、平和な世にじわじわ迫ってくる感じがなんとも言えないが、これはSARS-Cov2を音名に置き換えた「脅威の音列」なのだそうだ。間もなく感染症は爆発し、犠牲者も多く出るが、最後は人類の叡智を表した第4楽章でクライマックスを迎え、「脅威の音列」が小さくなり、第1楽章の平和な日常に戻るという分かりやすい曲であり、好ましい。
●藤倉大 (1977- )
・箏協奏曲
・つき
・芯座
・竜
今野玲央 (箏)/鈴木優人指揮 読売日本交響楽団 (2021録音、Columbia)
今野玲央はLEOという名前で活躍している若き箏奏者とのことだが、このCDを買うまでよく知らなかった。オーケストラと箏による協奏曲と、箏独奏作品3曲が収録されている。協奏曲は完全に箏が主役で、オーケストラは伴奏というより効果音のよう(?)で、箏が休む間もなく弾かれる中、ヒュー、ヒャー、ヒョーと絡んでいくような感じである。箏はかなり高度な演奏技術を要求されるようで、和楽器の可能性を広げた意欲作といえそうだ。箏独奏曲のうち「つき」と「芯座」は、協奏曲の独奏部分を抜き出した曲で、むしろこっちの方がじっくりと箏を聴けてよいかもしれない。
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