音楽千夜一夜 第492回
ウイーンフィルと同じ1842年にNYで設立されたオーケストラの代表的な録音をセレクトした65枚組のCDなり。最初期のジョセフ・ストランスキーが指揮した1917年録音の新世界交響曲のラルゴなどは78回転レコードからの復刻だが、それでもちゃんと聞こえてくるのは不思議な気持ちである。
マンゲルベルグ、トスカニーニ、バルビローリ、ロジンスキー、ミトリプーロス、ワルターなどはみなモノラル録音なのだが、好きな指揮者ばかりなので、楽しく聴けた。
ステレオ時代になってからはお馴染みバーンスタインの独壇場で、マーラーの2番、3番、8番などを聞き直してみると後年のウイーンフィルとの再録音などより新鮮に胸を打つのは指揮者もオケも当時は新鮮な音楽だったからだろう。
このコンピレーションにはマゼール、ギルバートなどは入っていなくて、1995年のマ&マズアのドボルザークのチェロ協奏曲で終わっているが、途中でインサートされているブーレーズが意外に面白かった。
障害の息子のために買ったけどいずれ私が持つことになるGPSBoT 蝶人
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