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2022年02月13日19:57

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【音楽】 オーケストラ・ニッポニカ演奏会 @紀尾井ホール

昨日とは打って変わって、昼頃から冷たい雨の降る日曜日。夜には雪になるかもしれないとのこと。そんな日だが、午後は四ッ谷にコンサートに行った。オーケストラ・ニッポニカの演奏会である。

今日のプログラムは次のとおりである。

 ・伊福部昭:日本狂詩曲
 ・伊福部昭:土俗的三連画
 ・バラキレフ:交響曲第1番

   指揮:野平一郎
   会場:紀尾井ホール (14:30 開演)

専ら日本人作曲家の作品を演奏するオーケストラなのだが、今日は珍しくロシアの作曲家の作品が入っている。とはいっても、意味もなく入れている訳ではない。「チェレプニン伝説−ローカリティの追求」と題する演奏会で、伊福部昭につながる「流れ」を演奏で示そうというものである。チェレプニンの父の師の師がバラキレフであり、チェレプニンは伊福部に、長年かけて創作した交響曲の代表例としてバラキレフの第1番をあげたのである。

さて、演奏は伊福部のお馴染みの作品から始まる。もう何度も聴いている曲だが、時々生で聴かないと落ち着かない。ここのところ、伊福部作品を演奏会で聴かない年はない。「日本狂詩曲」は、第一楽章の「夜曲」はビオラの独奏で始まり、このメロディーがオスティナート的に展開していく。なんとも素敵な、夜の情緒満点の作品である。そして第二楽章の「祭」は、クラリネットによる序奏を経て突然大爆発。分かっていてもやはり驚く。暴力的で野蛮な大音響が鳴り響く。もう、これでもかというお祭り騒ぎ。今日の演奏もド派手にガンガン響かせて、これぞ伊福部という演奏であった。

このあとは、オーケストラのメンバーが一旦全員引き揚げ、舞台上のセッティングをする。次の「土俗的三連画」は14人だけで演奏される曲なのだ。小編成のオーケストラというより室内楽的雰囲気である。しかし、指揮者はきちんと付く。1曲目が「日本」なら、2曲目はもっと狭く北海道の厚岸。そこで伊福部がアイヌの人たちと接したことによって生まれた、まさにローカリティを追求した作品なのである。現在は日本国内どこに行っても同じような感じかもしれないが、当時は東京と北海道の果ての厚岸では別の国のごとく違っていたのではないか。そんなことを想像しながら、演奏に浸っていた。

休憩のあとはバラキレフの交響曲第1番だ。この曲を生で聴くのは初めてである。演奏機会が多いとも思えないので、今日は貴重な体験だ。ゆったりとした序奏に始まり、どことなく茫洋な感じのする第一楽章だと思っていたが、こうやって生で聴くと、なかなか変化に富んでいて面白い曲だと感じた。第三楽章で木管が奏でるメロディーが素敵で、同じメロディーが何度か出てくる。最後の方はハープの独奏まであって、印象的な楽章である。そのまま第四楽章に突入し、盛り上がって終わる。この曲は、どことなく東洋的雰囲気も感じたのは、気のせいだろうか。

今日も素晴らしい演奏会であった。北海道とロシアの音楽を聴いたあとということで、それに相応しく(?)、会場の外は寒い。雪にならないうちにと、余計な寄道はせずに帰宅した。
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