三鷹市で現在開催中の「諸星大二郎展 異界への扉」、やっと行けました。
底なしの想像力と圧倒的な情報量で読者を圧倒する、異能の漫画家・諸星大二郎。
氏の画業50周年を記念したこの展覧会、各作品の原画だけでなく、作品のベースになった資料なども併せて展示されており、「あ、あれはこういう資料に基づいて描かれたのか!」と思わず目を見開かされます。
考古学、民俗学、人類学だけでなく、中国民話や歴史などの膨大な知識が散りばめられた諸星ワールドに、どっぷりと浸かることができましたね。
諸星作品で私が好きなのは、侵略&破滅SFの変形ともいうべき異色短編「生物都市」と、ブラックユーモア満載の「夢見る機械」「猫パニック」。
あと、ペキンパーの「ゲッタウェイ」に影響されたというバイオレンスSF「地獄の戦士」もいいですね。
なんだか久しぶりに「妖怪ハンター」シリーズを最初から読み返したくなってきたぞ。
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