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2021年08月18日15:46

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本「真夏の方程式」 東野 圭吾

再読。
出版から10年、この当時でも日本全国どこにでもあった寂れた海水浴場は、今もここに書かれているのと同じ理由で増え続けているだろう。
だから10年たって読んでもやはり新鮮に感じる。
シリーズ最初の頃よりずいぶん柔らかくなった湯川。理不尽さに静かに怒り、子供への目線があたたかい。
少年は博士と出会ったことで、この年齢ですでに斜に構えていた人生を転換できたと思う。でも博士と知り合わなかったら、事件の真相に気づかず平凡に生きることができただろう。気づいてしまったことを一生抱えていく。
どちらが幸せだったのだろう。


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