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2021年03月14日08:55

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シェル・シルヴァスタイン著・村上春樹訳「おおきな木」を読んで


照る日曇る日 第1550回


一本の木と一人の男の生涯にわたる交流を絵と文でえがいた問題作だ。

おきな木は果実も葉も枝も幹も、生涯に亘って男が必要とするものを提供し続ける。

木はしかし人間に奉仕する存在ではなく、それ自身で存在理由を(持っていることを忘れてはならない。

これは子供ではなく死にゆく大人のための絵本だろう。

 「ビルマでは軍部が民草をどんどん殺す」「そんなこたあどうでもいいかな」蝶人

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