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2021年01月29日10:58

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ドストエフスキー著「悪霊 上」を読んで



照る日曇る日 第1533回

上巻では様々な個性的な人物が次々に登場して勝手なセリフを吐いては消え、しばらくするとまた現れて訳の分からんことをいううて退場する。狂言役を務めるのは「私」であるが、この私と他の人物たちとの関係はいつまで経っても明らかにならない。

それでもこの何が何だか分からぬ舞台の主人公はヴァルヴァーラ夫人の情人のスチュバン・トロフィーモヴィッチではないかと思わせておきながら、しばらくするとまるで道化師のようなその息子のピョートル・スチュバーノヴィッチの出番が増えるので、さてはこいつが主人公かと当たりをつけるのだが、実際は彼は全篇の今日回しではあってもヒーローではなく、後編で存在をあらわにする謎の男、ニコライ・スタヴローギンの引き立て役なのであった。

ワシントンポスト曰く3万573回の嘘つき発言を連発していたトランプ前大統領 蝶人

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