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2020年08月26日10:24

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ザンネンだった2冊の本

照る日曇る日第1451&1452回

病気で仕事ができないなら即辞めればいい安倍蚤糞と高給取りの700名の国会議員が2か月にわたってなーーにもしないでゴロゴロ夏休みを取っているのにドタマに来て、次から次に本を読んでいたら、たいていの本はそれなりに面白くて読みどころもあると信じて隅から隅までザザッと目を通したけれど、いっこうに活字が立ち上がってわが目においでおいでをしない本も稀にあって、それが黒田夏子の「わすれこうじ」と多和田葉子の「献灯使」という本のようで、前者は表題作以下全部で12の組曲から出来ていて、「組曲」というからにはオンワードか音楽と関連があるのかと思って、 矯めつ眇めつするのであるが、あんまりそういう節は感じられず、どうやらそれは作者の若かりし頃に刻まれた記憶の12の断片らしいのであるが、作者にとってかけがえのない思い出が、読者にとってもそうであるとは限らないのが世の常というものではなかろうか、とかんがえているうちにも、誰かが書けばたった3行ですむはずの文章が延々と何行何行も続き、これはもはや難業ではないか、それともプルースト選手の下手な真似をしているのではないかとしばらく怪しんだが、別にそういうことでもなさそうなので、ひたすら冗漫な文章を並べるのは安倍蚤糞の答弁だけにしてもらいたいとボヤきつつ多和田葉子の「献灯使」に移ると、これがなんとテンスを震災後のいつかの日本に設定した「未曽有の超現実近未来小説集」であり、なおかつ「デストピア文学の傑作」であると誰かがほざいているらしいので驚愕していくら読んでもどこが「未曽有の傑作」なのかさっぱり分からず、かててくわえて2作目の「韋駄天どこまでも」という短編では、ほとんど気まぐれに特定の活字をゴシックにしてあるが、こういうお遊びは顔と私家本だけにしてちゃぶだい。

   肌着はアツギ外着は小泉アパレルに買い叩かれて零無運滅ぶ 蝶人

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